ArtSaltのサイドストーリー

音楽、フリーウェア、WEBサービス、食べものなどに関する日記。トラックバック、コメント歓迎。

擬音語で理解する英語

ここにある動詞を全部イメージあるいは擬音語で覚えれば英語のペーパーバックを読むのが少しは楽になる…かもしれない、ハーレクインは無理だけど。

The Powerpuff Girls - Movie

洋書の棚を設けている書店は非常に少ない。しかし絵本の棚はほとんどの本屋にある。洋書ファンにとってそこは穴場である。先日見つけたのが "The Powerpuff Girls - Movie" (Scholastic Inc.) の古本。200円。絵本と一緒に並んでいたけど絵本ではない。漫画でもない。映画の小説化である。全94ページ。この薄さが気軽で良い。

Blossom, Bubbles, Buttercup の3姉妹が鬼ごっこのような遊び (Tag! You're it!) をやっているうちにsuperpowerで町を破壊してしまう場面、巨大化した猿 'Mojo Jojo との対決場面など、この物語には格闘の描写が多い。つまり破壊、衝突、打撃、素早い動き、悲鳴、歓喜を表す動詞が頻出する。驚くべきことにほとんどが1音節である。以下にざっとまとめた。

破壊、衝突、打撃など。

意味用例日本語の擬音語、擬態語
tearpull and separate by force leaving irregular edges | tear, tore, tornBubbles tore up the concrete of the playgroundベキベキッ、ビリッ
smashbreak into pieces violently | defeatBubbles smashed through the wall of the school.ガシャーン!(粉々になる、する)
crashfall or hit violentlyBubbles crashed into the ground, creating a huge crater.ガシャーン!
blastbreak up sth tough with explosives | → blowBubbles blasted out the roof of the school.ドカーンッ!(爆風)
crumblebreak into small piecesThe flying rocks smashed into nearby buildings, shattering windows and crumbling walls.木っ端微塵(こっぱみじん)
knockhit with a short, hard blowThen it knocked Big Billy in the head.パチンッ
smackhit with the open handthe wave of concrete smacked into her and sent her into the air.パーンッ(平手打ち)
sockstrike hardButtercup socked Rocko Socko right in the jaw.ボカッ
tapstrike with a light short blow ポンッ(軽い感じ)
crushbreak or spoil by pressure making sth flatterMegabrained monkeys were storming after people, driving tanks, controlling robots, smashing walls and crushing cars.ペシャンコ
squash≒ crush?Mo' Mojo reached down and tried to squash the girls.ペシャンコ
thrustpush forcefully and suddenly | thrust, thrust, thrustThe force of the tag thrust Bubbles backward.グイッ
stunshock or surprise greatlyBubbles stood there for a moment, stunned.グッ!

素早い移動など。

zoomgo quickly with a loud noiseBlossom was zooming around the skyscraper.グイーンッ
zipmove very quickly causing a slight soundButtercup zipped through the air.ピュッ、シュッ
swoopcome down sharply to attackButtercup swooped around and socked him in the jaw.ブーン
racemove very fast | competeThe professor raced up the stairs of his laboratory.ダッ
streakmove very fast in a particular directionButtercup streaked through the school yard, setting portions of the ground on fire as she went.サッ
screech to a haltstop suddenlyBlossom, spotting her sister, screeched to a halt and turned aroundキキーッ
gain onget close to someone aheadBubbles was gaining on Blossom and Buttercup. 
ripplemove in small wavesShe zoomed and dipped causing the street to ripple in a massive wave. 
dodgeavoid moving quickly (in a dishonest way)As Blossom dodged cars, Buttercup zipped through the airサッ
skidslide sideways out of controlBubbles skidded to a stop when she saw Blossom.ズルッ
dipdrop slightly | put quickly into a liquid and take backShe zoomed and dipped causing the street to ripple in a massive wave.ポトッ、ボトッ

悲鳴、歓喜、笑いなど。

squealmake a very long high cry 赤ん坊、豚など
shriekgive a loud high shout when excited, frightened or in painThe girls continued playing, shrieking with delightワーッ
screechmake an unplesant high sharp sound (esp. in terror or pain) キーッ
screakscreech? キーッ
screamcry out in a loud, high voice when excited or frightenedthe crowd began to scream and run.キャーッ
callsay loudly"I'm going to tag you guys now!" Bubbles called to her sisters.オーイ
snarlmake a low angry soundButtercup snarled angrily and started to mutter.ウー…
gasptake a quick deep breath when surprised or frightened"There they are!" the professor gasped.ハッ
mutterspeak or say quietly and unclearlyButtercup snarled angrily and started to mutter.ブツブツ
gigglelaugh in a silly wayShe giggled. "You're It!"ウヒャヒャヒャ
teasemake jokes or laugh unkindly or playfully"Ha-ha! You missed us!" Buttercup teased.プギャー
sneersmile or speak impolitely without respect for sthAce, their leader, sneered. "Did somebody get lost?"ニヤニヤ

意味は主としてLHLD (Longman Handy Learner's Dictionary of American English) を参考にした。擬音語と擬態語は自分の妄想なので精度は全く保証しない。

英英辞典ではなく英和辞典を参照すればこういうまとめ作業は容易だが、「英語を日本語に置き換える」愚挙は避けたい。そこで擬音語で理解しようと努めた。擬音語は「イメージ」あるいは「言語以前のもの」である。もともと zoom とか zip などは擬音語由来だからこの学習方法はあながち間違いではない。英米の赤ん坊だってイメージ(視覚、触覚など)で語彙を覚えるんだぜ。

泣き叫ぶ系統の動詞 squeal, shriek, screech, screak, scream は違いが実感できない。使い分けできない。いずれも頭文字が s なんだけど、ひょっとしてすべて擬音語由来? これらについては後日更新するかもしれない。できれば誰かやってくれませんか? 擬音語と一緒に。

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似たようなことを考える人たちはやっぱりいるんだなぁ。

Firefox3.6のアドオン互換性チェックを無効にする

本日(日本時間2010年01月22日)Firefox 3.6 が公開された。今まで使っていたテーマが使えなくなった。いくつかの拡張も使えなくなった。UserChrome.css の指定が一部効かなくなった。解決策を調べようにもkeyconfigが動かなくなったのでFirefoxが使い物にならない。しかたなくOperaでぐぐった。

新設定はFirefox 3.6において実装され、たとえば「extensions.checkCompatibility.3.6」という項目ができることになる。この値をfalseにすると、セキュリティアップデートを経ても、Firefox 3.6.xを利用中はアドオンの互換性が無視されるのに対し、Firefox 3.7へとバージョンアップしたときは、互換性のチェックが再度働きだす。

実際には、より細かな分類があり、「extensions.checkCompatibility.3.6a」や「extensions.checkCompatibility.3.6b」といった項目も設けられるので、Alpha版やBeta版のユーザーは、互換性チェックをオフにしておきたいなら、製品版のユーザーよりも頻繁に設定を変更する必要がある。

Firefox 3.6からextensions.checkCompatibilityの仕様が変更に - Mozilla Flux

正式版なら extensions.checkCompatibility.3.6 というboolean項目を新規に作成して false にすればいい。これで拡張とテーマの互換性チェックを無効にできる。ありがとう、Mozilla Flux さん。

Firefox 3.6 には Plugin Check と言って、Adobe Flash Player などのプラグインが最新かどうか調べる機能がある。これは素晴らしい。ぜひとも他のブラウザも真似してほしい。

日本人は何でも金で解決する人たちと思われている?

「日本人は無神論者でしょ? それなのに犯罪がキリスト教国よりも少ないのはなぜ?」という質問と回答。自称「情強」が集う2chまとめサイトに掲載されて話題になった。Best Answer がちょっと無視できない内容だったんだけど、出典の Yahoo! Answers をちゃんと読んだ人がどれだけいるんだろう。以下はその Best Answer になった回答の引用。翻訳の精度は保証しない。

そう、あなたの認識は違うよ。ほとんどの日本人は無神論者ではない。他の人たちも言っているようにほとんどの人は仏教徒または神道だよ。

私は日本在住のアメリカ人だ。キリスト教国の犯罪が日本より多い理由はわからないんだけど、日本人の考えは、他者と人生を敬え、ということ。彼らは、謙虚たれ、人を敬え、協調せよ、他者を助けよ、と教育されている。

日本に来た当初、私は、個性的たれ、自分のことを考えよ、と教えられてきた典型的なアメリカ人だった。今は大勢の日本人たちの知り合いがいて、一緒に働いている。そのうち気づいたよ、日本の人たちはちゃんと挨拶するってことに。「おはようございます」とじっくり言う時間をつくる。ちょっとしたことで助けを必要としている人を助ける。そのような行動がみんなにどういう影響を与えるか、だんだんとわかってきた。日本人には思いやりの心があるんだ、アメリカ人よりも。

妻は日本人だ。彼女が私に、これを言ってくれ、と言うんだ。それは何かというと、日本人はうぬぼれを恥じるということ。この国では自分の才能や能力を自慢するのは良いことではないんだ。自分のことを自慢するのは、自分は他の人よりも優れている、と宣言するようなもんで、他の人に穏やかならぬ感情をいだかせる。日本人は物事を公平に扱い、波風を立たせないようにしている。不愉快なことがあっても我慢しろ、と教育されている。そのうち状況は変わるんだから少しぐらいのことは我慢しましょう、ということだ。

アメリカ人は、主張せよ、と教育される。そして頻繁に不満を言う。アメリカ人の個人主義的な思考では、「自由」とは、望むことはなんでも実現できること。他の人が何を思い、どう感じているかを省みないのさ。日本ではこういう考えは自己中心的だと思われている。自己中心的なことは悪なんだよ。日本人は両者が満足できる妥協点を探そうとする。他方、アメリカでは妥協できるところを探そうとはせず、どっちが正しくてどっちが誤りなのか、シロクロはっきりさせたがる。私たちはいつも勝者と敗者を見つけ出そうとする。日本人は「両方とも勝ち」を見つけようとする。

私は5年半ここ日本に住んでいる。日ごとに落ち着いた気分になるし、人を助けてあげようと思っている。日本人の考えのおかげで気分がすこぶる良くなってきた。自分の行動に責任を持ち、他の人を責めることは滅多にしなくなったよ。

ひとつ例を出そう。日本で生活してから4年経過し、アメリカに行ってコンサート会場に出かけたときのこと。私は自分の座席を探していた。人ごみをかきわけてなんとか自分の席をたどりついた。そのとき誰かのビールを蹴っ飛ばしてしまった。もちろん私の立場は良くない。もっと注意を払うべきだったろう。しかしそんなところにビールを置いたら人が通れなくなってしまうじゃないか。ビールを置いた男は言うんだ、「おいおい、俺のビールをどうしてくれるんだ?」。ひどく怒っていたし、攻撃的な口調だった。私は5$を彼に渡し、新しいビールを買ってもらい、「すみません」と謝った。その男はその場でぽかーんとしていた。顔が激昂から驚きと安堵の表情に変わっていったよ。こうして大きなもめごとにはならなかった。

この男と口論し、喧嘩をし、ビール代を払わないことも可能だったろう。しかしもしもそうしていたら彼の隣りの席で長時間不快な気分になっていただろう。それを避けるために自分の非を部分的に認め、少額の出費で「こと」を丸く収めた。これこそが日本人の考え方だ。そしてこれこそが犯罪がものすごく少ない理由だ。

長文失礼。この投稿がお役に立てれば。

I heard most japanese people are an atheist. But why is crime in Japan lower than in many Christian countries? - Yahoo! Answers

この質問に対する回答は多数寄せられているけど、よりによって Best Answer に選ばれたのが、アンタ、これだぜ。褒められているのはいいが、「いさかいごとが起きたらカネで解決」が日本人のデフォと思われていることの証左じゃないだろうね。まあ、Yahoo! Answers はYahoo!知恵袋と同じぐらいトンデモ回答のオンパレードで有名だから考えすぎないほうがいいか。

英語学習者がOperaを使うべき理由、ERA

followingに外国人が多いのでTwitterクライアントTwit経由で海外ニュースを読む機会が最近増えた。キーボードの B を押すとリンクをブラウザで開けるシングルキーショートカットが非常に便利だ。このとき起動するのがいわゆる「既定のブラウザ」。オイラはこれをOperaに設定しているのだが、それには理由がある。英語で書いてあるWebページをパソコンで読むにはFirefoxよりもOperaのほうが良い。Extensible Rendering Architecture があるからだ。

このページを例にして比べる。
German Government: Stop Using Internet Explorer @ Mashable

Firefoxのスクリーンショット。ウィンドウの横幅を狭め、フォントのサイズをかなり大きくしている。

Firefoxスクリーンショット

文字が右横からはみ出てしまい、水平スクロールバーが出てくる。はみ出た部分を読むにはカーソルキー (right arrow) を押してページを水平方向にスクロールしないといけない。

次はOperaのスクリーンショット。同じ条件だが、"Enable mediumscreen mode" というアクションを実行している。具体的はCtrlキーを押しながらF11キーを押す。

Operaスクリーンショット

文字が右横からはみ出ない。だからカーソルキーを押さなくてもテキストを楽々読める。

一般的にアルファベットのフォントは日本人には小さく見える。ページを開いたあとにズームインする必要が出てくる。するとスタイルシートで横幅を絶対値で指定してあるページの場合、文字が水平方向にはみ出てしまう。ウィンドウサイズを「最大」にしてあっても、だ。

あらかじめ最小フォントサイズを大きめに設定しておけばこの問題は発生しにくい。しかし地球上には様々な言語があり、proportionalやらmonospaceやら、ページ管理者のスタイル設定を優先するか閲覧者の設定を優先するか、など、フォント関係の設定は複雑で面倒くさい。

どんなに文字を大きくしていっても文字がはみ出ないようにしたい — こんなわがままに応えてくれるのはOperaだけだ。Firefoxでは絶対できない。これを可能にするアドオンは存在しないし、今後も難しいだろうと思われる。
(Google Chrome とSafariのことはよく知らないが、たぶん無理じゃないかな)

ユーザCSSやらユーザスクリプトやら難しいことは知らなくても、Ctrl + F11 を押すだけでいい。Operaのこの摩訶不思議な技術を Extensible Rendering Architecture と呼ぶ。略して ERA

ふだんはFirefoxやIEなどを使っていても英語学習者がケース・バイ・ケースでOperaを使うべきたった1つの理由があるとしたら、それは翻訳機能とか綴りチェックではない。そういうのは他のモダンブラウザにも実装されているからだ。でもERAだけは違う。Operaだけのものだ。

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Twitterで口論、殺人

2日前に起きたTwitter殺人事件。たぶん日本では報道されていないので1月10日付けの Daily News の記事 "Twitter becomes key evidence in case after Jameg Blake charged with murdering friend, cops say" に書かれている事件の大雑把なあらましをここに抜き書きしてみる。

  • 事件が起きた場所はニューヨークのハーレム。Lenox Terrace という高級アパートメント。
  • 被害者は Kwame Dancy (22)。容疑者は Jameg Blake (22) で、無実を主張していて、保釈金は支払われていない。
  • 2人は同じ集合住宅 (Lenox Terrace)の同じフロアーに住んでいた。
  • 事件が起きる数時間前、被害者は "N-----s is lookin for u don't think I won't give up ya address for a price betta chill asap!" 【後注】と容疑者の Jameg Blake をなじっている。
  • 容疑者のTwitterには "R.I.P. Kwame" 【後注】という内容もあるが、被害者のTwitter同様に相手をなじる言葉でtweetしまくっている。
  • ある警察関係者は「2人はメッセージのやりとりでもめたのかもしれない」と語っている。
  • しかしTwitterでのやりとり以前に2人は以前にも女性をめぐって喧嘩をしている。
  • 被害者の母によると、2人は子どもの頃からの友達であり、仲が良かった。容疑者が困っているとき息子はそれを助けてあげたこともある。
  • 当局は、容疑者が銃を所持していること、犯行時刻前後に容疑者が Lenox Terrace を立ち去る映像が残されていること、そのときショットガンが収まる大きさのバッグを持っていたこと、を証拠としてつかんでいる。
  • 殺害に使われた銃が使用済みの薬きょうと共に発見されている。
  • 容疑者の両親と弁護士はノーコメント。

後注

  • "N-----s is lookin for u don't think I won't give up ya address for a price betta chill asap!" — おそらく相手を脅かしている、または侮辱しているんだと思うが、意味はよくわからない。
  • R.I.P. — "rest in peace"(お休み)の意味だと思う。

日本語を学んだアメリカ人が語る、日本人が英語が苦手な理由

NHK出版に「英文エッセイ」というシリーズものの新書がある。その中の1冊 Kay Hetherly さんの "American Pie." 内容がけっこう奥深い。国旗に対するアメリカ人の感情。テキサス州は合衆国に加わる前から共和制だった唯一の州であった。アメリカ人の "ladies first" 伝説は本当か…などなど。

著者 Kay Hetherly さんはNHKの英語学習番組で講師をなさっていたらしい。アメリカで日本語を修了した彼女が「なぜ日本人は英語が苦手なのか」「それを解決する方法は何か」を語る章 ""Taro" CAN speak English!" が面白かった。

"Taro" というのは学校で何年間も英語を勉強しているのに身につかない人たちのことを言います。Taroが英語をものにできない理由は何か。「入試制度、英語の教え方だ」と言う人たちがいますが、私は「英語に対する姿勢」だと思います。

うちの学生にもTaroはいます。彼らは英語を話すことを恥ずかしがり、本気で英語をやろうとしません。他方、Taroさんではない学生もいます。彼らも恥ずかしがり屋ですが、それでも会話しようと努力します。2-3年もすればあらゆることを私と話せるようになります。私は彼らを認めます。私自身もかつて外国語の勉強で苦労しましたから。

幸いなことに、私は優れた学習プログラムでネイティブの教師から日本語を学ぶことができました。週に5回の勉強です。reading, writing に加えてspeakingの訓練もやりました。しかし教室の外に出て日本語をしゃべると、その textbook style は日本人に笑われたものです。彼らは "maji?" とか "umai!" と言うけれど、私は "Kono osakana wa oishii desu ne!" と言うのですから。彼らの英語は私の日本語よりも上手でした。私は笑われるのが嫌でたまりませんでした。

でもこのような経験から得たものがあります。学校の教育だけではじゅうぶんではありません。私は教室から外に出て日本語を聴き、話す機会をつくりました。変な誇りを捨て、バカなことをしゃべろうとしました。笑われようとしました。特に最初の数年間は。笑われる不快感は重要ではなく、日本語を話す訓練が重要なのだ、と気づいたのです。

日本で英語を上達させた人たちも同じじゃないでしょうか。自分の学習に責任を負わなければならない。不屈でなければならない。彼らはそれがわかっていると思います。これは容易ではありません。残念なことに、日本では英語を学ぶことは冗談かパフォーマンスと見られているフシがあります。たとえばテレビ。変な間違いをすれば笑われ、英語が上手ならそれゆえに笑われる。語学学校ですらおかしな英語をしゃべるテレビCMをつくって宣伝しています。英語をしゃべれる人は「実際に英語をしゃべってくれ」とよく言われます。たとえばパーティーの場などでネイティブに「Junkoは英語をしゃべる。じゃあ、一緒にしゃべろうよ」と言ったりします。あるいはバーでみんなを笑わせるために英語で奇妙なことを困惑顔の外国人に言ったりします。こういう雰囲気のせいで日本人が英語を真摯に学ぶことが難しくなるのです。たいていの人は笑われるのが嫌でしょうが、外国語を学ぶ人はこういうのを無視して前向きにならなければなりません。

英語あるいは他の外国語を学ぶことは不自然だ、という感情を克服することが大事です。英語を自分のものにし、積極的に会話しましょう。Taroだって望めばそれができるはずです。

【"Taro" CAN speak English!, American Pie. Written by Kay Hetherly】

著作権を侵害しないよう、意訳をこころがけた。ようするにあれだ、「恥ずかしさを克服しよう。最初のうちは間違ってもいいからバンバン英語をしゃべり、書きまくろうぜ!」ってことだよ。

NHK出版から出ているけど、この英文エッセイシリーズは立派な洋書だ。中学校英語をきちんと学んだ人なら余裕で読める水準。Amazonに行けば1円(送料別)の中古本がある。よく売れているから市場に品が豊富にあるんだろう。

ナチスを阻んでいるのは天皇制である

ヨーロッパでは不況で失業者が増えると外国人や移民に対する暴力事件が増える。日本にも似たような事件を起こしている人たちがいるが、笑ってしまうほどチキンな野郎ばかりであり、これまでがそうであったように今後も民意を得られるとは思えない。この国で民族主義者が多数派になることを阻んでいるのは意外なことに天皇制ではないか、と思う。

ナチスは敗戦国ドイツを救ったのに、オマイラときたら…

たとえば産経のこの記事。「“ごね得”許した「派遣村の品格」 費用は6千万円大幅超の見込み (1/2ページ) - MSN産経ニュース」。1年前も似たようなこと書いてたね。増え続ける失業者をどう処遇すべきか、を語ろうとせず批判だけして、弱者間の対立を煽ってある種の層の人たちのガス抜きに躍起になるイエロージャーナリズムに私は今さら何も期待しない。

遺憾ながらわが国の右翼、民族主義者も同じ穴のムジナだ。「失業者をオルグしている右翼がいる」という話は全く出てこない。彼らは失業者問題をなんとかしようとは思っていない。この国を救おうとはこれっぽっちも考えていない。自称「民族主義者」は多数派になろうという努力を一切やっていない。

ナチスは失業者を減らした。敗戦国ドイツの国民を飢餓から救った。そうして労働者の支持を共産党から奪った。これと同じようなことを日本の自称「民族主義者」たちはなぜやらないんだろう。今がチャンスなのに。まあ、やる気がないんだろうね。

幕末の攘夷派は開国派に負けた。二・二六事件の青年将校たちは「叛乱軍」呼ばわりされた。経団連を襲撃した野村秋介はピエロになってしまった。彼らが本当の意味で右翼、民族主義者だったかどうかはともかく、どうやらこの国で民族主義を強く訴える者が多数派になる時代は今後も来そうにない。

天子様に姓がない理由

で、その理由をあれこれ考えていたら天皇制にたどりついた。池田信夫さんは「天皇は超法規的存在ではない」と至極合理的で正しいことをおっしゃるけど、普通の庶民の感覚からかけ離れた意見に思えてならない。「天子様は法を超えている」というのが明治以前からの日本人の考えであり、人間宣言以後もこの感情は消えていない。

天皇には苗字がない。戸籍もない。選挙権もない。訴訟を起こす権利もない。法を超えている。

なぜ天皇には苗字がないか。仮に彼が「鈴木」姓を持っているとしよう。全国にあまたいる鈴木姓の人たちは喜ぶかもしれない。しかし鈴木姓ではない人たちは喜ばないだろう。そして天子様は不公平なことがお嫌いだ。彼は日本人を統合する役割を果たされている。特定の人たちにだけに支持されることは断じてやってはいけないのだ。これは想像だが、だから天皇は苗字を持つことをある時期から禁じられたのではないか。

これまで右翼民族派は日本では多数派になれなかったし、これからもそうだろう

このような天皇制のあり方はすべてを丸く治める方向に行く。パソコンの前にすわって「対馬」だの「ミンス」だのと吠えている自称「国士様」は論外だが、「レイシスト」と罵倒されるほど積極的に活動している在特会ですら民意を得られないのは、ある種の力が作用しているからだ。すべて天皇制が原因ではないか、と思った次第。

江戸時代。当時の日本人の多くは天子様の存在すら知らなかったろう。もめごとになりそうなことを企てる者が現れると誰かが「天子様がお許しにならないぞ」と言ってとりなす。言われた者は天子様の存在を知らなくてもなんとなくその言葉の意味を理解してしまう。そして物事が丸く収まる。かくして幕末の攘夷派も昭和の青年将校も矛を収めた。

「天皇は超法規的存在ではない」という正論に納得してしまう人たちは天皇制がなぜ今日まで生き残っているのかを考えたことがあるだろうか。この国は天皇を必要とし続けた。だからこの国にナチスが台頭することはないし、右翼民族派が多数派になることはない。私の個人的な感情としては在特会などが民意を得られないのは非常に残念だ。でも仕方ない。

Prime Minister, 定冠詞, 属格

定冠詞 the の有無で決まる感覚

NHK総合テレビの夜7時のニュースは英語副音声で日本の首相を "Japan's Prime Minister Yukio Hatoyama" と呼ぶことが多いが、メディアによって、人によって、表現は異なる。同じ人であっても少しずつ変化させた形を使い分けているのが以下の事例。

  1. Ask the Japanese Prime Minister to be a climate leader at Copenhagen
  2. Watch Junichi and Shoya's message to Prime Minister Hatoyama of Japan,
  3. and then send your own message to the Prime Minister,
  4. Here is an example of what you may want to say to the Prime Minister.
  5. Dear Prime Minister Hatoyama
Ask the Japanese Prime Minister to be a climate leader at Copenhagen | Oxfam International Blogs

読みやすくするためにリスト形式にし、かつ適宜bold指定して引用した。定冠詞 the に着目すると以下のような明瞭な規則性が見られる。

  • Prime Minister の直後に Hatoyama が続かない場合は the がある — 上のリストの #1, 3, 4
  • Prime Minister の直後に Hatoyama が続く場合は the がない — 上のリストの #2, 5

NHK教育テレビの英語学習番組でおなじみの指パッチン大西泰斗氏は定冠詞 the のイメージを「ひとつに決まる」と呼んでいる。「唯一性」と言い換えてもいい。

the Prime Minister
自然な表現。定冠詞 the を置くことによって「他でもない唯一の首相(この文脈では鳩山由紀夫首相)だよ」という感覚を得られる。
Prime Minister
間違いではない。primeminister の頭文字が大文字になれば固有名詞に似た唯一性が感じられるからね。ただし the の唯一性に比べると若干弱い。
Prime Minister Yukio Hatoyama
自然な表現。the を伴わないこの形には Lake Michigan (ミシガン湖) と共通する感覚があると思われる。
the Prime Minister Yukio Hatoyama
間違いではない。ただし the があるので「Yukio Hatoyama こそがまさに首相である」という印象がある。

英語の定冠詞 the の使用法を説明するときに「"United States" のように1個しかないものは the が必要です」という安易かつ無責任な説明をする人がよくいる。だがこれは完全に誤りである。その解釈では the を伴わない "United States", "U.S." という形を新聞の見出しで頻繁に見かける理由を説明できない。

断言しよう。"Will U.S. attack Iran?" の感覚と "Will the U.S. attack Iran?" の感覚には大きな違いがある。「1個しかないから the を使う」のではない。the があるから1個になる。the があるから唯一性の感覚が強調される。

岩波新書「日本人の英語」の著者マーク・ピーターセン氏は「名詞に冠詞がつくのではなく、冠詞に名詞がつくのだ」などと理解に苦しむこと言ってるんだけど、最近になって彼の言わんとしていることが少しわかってきた。主役は定冠詞 the であって、後続する名詞はそれを補足してるだけなのだ。

ここまでは定冠詞 the の有無による違いの説明。

Japan, Japan's, of Japan or Japanese?

ここからは Japan, Japan's, of Japan, Japanese の違いの説明。

以下4個の事例はいずれも正しい表現。どれを使ってもいいんだけど、感覚が微妙に異なることに留意。

  • Japan Prime Minister Yukio Hatoyama
    JapanPrime Minister を淡々と並べている印象。「日本の総理大臣」ではなく「日本国総理大臣」みたいな。
  • Japan's Prime Minister Yukio Hatoyama
    -'s 属格」の形。「日本が所有している首相」という感覚。Japan's には my, your, his, her, its, their に近い感覚がある。つまり限定詞(または決定詞 determiner)に似ている。詳細は「「所有格」の"-'s"(アポストロフィ+s)と"of"の違い - はてな読み」に書いてあるよ。
  • Prime Minister of Japan, Yukio Hatoyama
    「首相は日本の諸制度の一部である」という感覚。これについては後述。
  • Japanese Prime Minister Yukio Hatoyama
    Japanese は形容詞。これをどう解釈していいのかよーわからん。「他の国ではなく日本の…」という感覚だろうか。

Prime Minister of Japan という形を理解するには、「東京大学」「早稲田大学」「明治大学」の英訳に関するマーク・ピーターセン氏の優れた説明が良い手がかりになる。

大学と東京と早稲田は空間である。よって University of Tokyo (東京という地の一角を占める大学), University of Waseda (早稲田という地の一角を占める大学) という形は正しい。他方、明治は元号であり時間であって、空間ではない。「明治という時間の一部に大学という空間が位置する」というのは不自然。ゆえに「明治大学」の英訳は University of Meiji ではなく Meiji University なのだ。

この感覚がわかれば Prime Minister of Japan の感覚もわかる。Prime MinisterJapan は同じ時空間に存在している。だから of で関連づけられる。

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英語を聴き取れない理由

日本語と英語 — 文の意味の意味を決定づける語彙はどこにあるか

日本語に慣れ親しんだ者が英語のリスニングを苦手とするのは、文の最後のほうに意識を向けてしまい、先頭のほうにはあまり意識を集中させていないからではないか。

最後の語彙だけは聴き取れる不思議

英語のリスニングの訓練をやっているとき気づいたこと。ぼやーっとしていたら当然聴き取れない。文の意味がわからない。しかしぼやーっと聴いていてもなぜか最後尾の語彙だけはちゃんと聴き取れることが多い。

たとえば、

She noticed in the mirror how her gums are bled as she brushed her teeth.
歯を磨いていたとき鏡を見て歯茎が出血していたことに気づいた。

という文であれば "brushed her teeth" だけはちゃんと聴き取れるのだ、ぼやーっとしていても。なぜか。

文が終われば次の文が始まるまで無音の状態が0.5秒とか1秒ほどある。だから音(おん)がある部分とない部分の差異が明瞭になり、語彙を簡単に聴き取れる — これがいちばん大きな理由だろう。だけど他にも原因があるような気がする。

日本語ネイティブは文の後ろのほうに意識を集中させてしまいがち
英語は先頭の語彙を注意深く聴くべし

日本語は動詞の後ろに助動詞やら助詞やらが団子のように続く膠着語(こうちゃくご)である。ゆえに文の意味を決定づける語彙は最後尾に位置する傾向がある。「歯を磨いていたとき鏡を見て歯茎が出血していたことに気づいた」の場合、重要なのは「気づいた」だ。

英語は主語の直後に動詞が続く屈折語である。ゆえに文の意味を決定づける語彙は先頭に位置する傾向がある。"She noticed in the mirror how her gums are bled as she brushed her teeth" の場合、重要なのは "noticed" だ。

日本語のネイティブは文の後ろのほうに意識を集中させてしまう習慣があるのかもしれない。だとすれば日本語ネイティブが英語を聴く訓練をやるときはその癖を治さないといけない。文の先頭に意識を向ける訓練。極端に言えばそれ以外はぼやーっとして聴いていてもよい。

関連

Twitterのアカウントがロックされた

  1. 2009年12月17日(日本時間、以下同じ)
    Google IME インストール、アンインストール。
  2. 2009年12月18日
    TwitterでDNSクラッキング。念のためにパスワード変更。
  3. 2009年12月22日
    Baidu Type インストール、アンインストール。
    MS-IMEの設定が壊れていることに気づく。
  4. 2009年12月24日(本日)
    WindowsXPのシステムの復元。いちばん怪しいのは Google IME なので12月14日の復元ポイントを使用。MS-IMEの設定が正常化する。
    TwitでTwitterにログインできない。Firefoxではいったんログインに成功したが、ログアウト後ロックされる。Operaも同様。

不思議なのがFirefoxでは旧パスワードでいったんログインできたこと。Twitterのバグか。

システムの復元をやったから新パスワードはTwitにもFirefoxにもOperaにも残っていない。紙に書いとけばよかったな。

今日の17時ごろ、Twitterのアカウントがロックされた。

どうやらパスワードを変えたあとに以前のパスワードで何度もログインしようとするとアカウントがロックされてしまうらしい。今回の場合、何者かによるTwitterクラック騒ぎに危機感を煽られ、Twitterのパスワードを変えたあとに、うっかり以前のパスワードまま夏ライオンとTweetieから自動更新というかたちで何度もアクセスしてしまったためアカウントがロックされたようだ。

Twitterアカウントがロックされた - nanameru (BETA2)

うわー、Twitterのアカウント管理は奇妙奇天烈だなぁ。新しいパスワードの発行を頼むとますます泥沼にはまるかも。しばらく様子を見る。

システムの復元をやる前にFirefoxのプロファイルをDVDにバックアップしてある。これが変更後の正しいパスワードを保存しているはず。いざとなったらこれを…

2009年12月25日追記

クリスマスの日に復活。またロックされるかもしれないので避難所をつくった。
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