ArtSaltのサイドストーリー

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英語で時刻を言う練習に役立つ不思議な時計

先日Twitterのタイムラインに流れてきた時計の写真。文字だけから構成される時計。じっと見つめているうちにこのデザインがきちんと計算された結果であることに気づいた。と同時に「これ英語の勉強になるじゃん」と思った。英語で時間を言い表すときの決まりごとって意外と厄介。この時計を使えばそれを簡単に理解できるようになる。

時計の写真1

時計の写真2(Twitterのタイムライン)

この時計はたぶん "Doug’s Word Clock" というWebサイトで売られている製品だと思う。写真はそこから勝手に使わせてもらう。


この時計の見方を下の写真で示す。上段のオレンジの線で囲んだ部分が時間の「分」を表す。下段のオレンジの線で囲んだ部分は時間の「時」を表す。中段のあたりにある TO と PAST の意味は後述する。

時計の写真3

少し残念なことにこの時計は5分刻み。なので「9時2分」「9時56分」…などは表せない。でも思い切って5分刻みにすることでデザインがすっきりした。

さっきの写真をもう1度見る。

時計の写真1

IT IS - TWENTY - MINUTES TO - TEN

…の部分だけが白く点灯している。これは、

It's twenty minutes to ten. (10時20分前)

…を表している。

時刻を言うとき "o'clock" を使うときがある。しかし英語ネイティブは "It's twenty minutes to ten o'clock." とは言わない。

では o'clock はどういうときに使うのか? それを教えてくれるのが次の写真。

時計の写真4

IT IS - FIVE - O'CLOCK

これは、

It's five o'clock. (5時)

…を表している。o'clock を使っていいのはこのように「5時ちょうど」とか「7時0分」みたいなときだけだ。

次。IT IS HALF - PAST - FOUR.

時計の写真5

もちろんこれは、

It's half past four. (4時半)

…という意味。

実際の英語では "It's four thirty." とも言うけど、見ればわかるようにこのデザインの簡潔さを維持したまま "It's four thirty.", "It's four forty.", "It's four fifty."... などを表すのは難しい。

30分が HALF なら 15分は QUARTER 。次の写真は、

It's quarter to ten. (10時15分前)

…を表している。

時計の写真6

最後の写真。

It's twenty-five minutes past nine. (9時25分)

時計の写真7

なぜ TWENTY が2段目の右端にあって FIVE が3段目の左端にあるのか? そもそもなぜこの時計はこういうデザインになっているのか? この写真を見れば理由がわかる仕組みになっている。

同様に TWO と THREE の位置が入れ替わっているのもデザイン的な観点から説明できる。

ここで少し整理しよう。英語では時刻を言い表すのに「分」を先に言い、そのあと「時」を言う人が多い。つまり「5時半」は "It's five thirty." でもいいけど "It's half past five." と言う英語ネイティブが非常に多い。同様に「6時10分前」も先に「分」を言うので "It's ten to six." になる。

ついでに言うと、「6時10分前」を言いたいとき "It's ten of six." と言ってもいい。でもオイラはこの形を辞書とか昔の小説ぐらいでしか見たことがない。前置詞 of を使った表現は実際の英語では少数派じゃないかなあ(たぶん)。

最後になりましたが、この記事を読んでくださっている人たちに質問します。

問い:この時計で「10時35分」を表すにはどの部分を点灯させればいいでしょうか?

答え: IT IS - TWENTY FIVE MINUTES TO - ELEVEN. (It's twenty-five minutes to eleven.)

解説:この時計のデザインだと「10時35分」をそのまま表すことはできません。ですので代わりに「11時25分前」という苦し紛れの表現を取らざるをえないわけです。

まとめ

  • o'clock を使うのは「1時0分」とか「2時0分」みたいなときだけ。
  • 英語では時刻を言うとき「分→時」の順で言う人が非常に多い。
  • 「○○分過ぎ」を言うときに使う前置詞は past 、逆に「○○分前」を言うときに使う前置詞は to 。
  • 15分は quarter と言う。30分は half と言う。

なぜ中国は世界の覇権を握れないのか

Why China can’t take over the world -- Quartz
なぜ中国は世界の覇権を握れないのか。なぜ中国はアメリカに代わって世界を支配できないのか。その答えは一言で言えば「中国は巨大だから」というのがこれを書いたノア・スミス (Noah Smith) さんの見解。加えてスミスさんによれば、中国が世界の最先端を行っていた時代は我々の思い込みに反して実は非常に短かったという。

オイラの考えだと、中国の弱さは海岸線に比べて陸の国境線が非常に長いことだと思ってる。同じことはドイツにも言える。なぜドイツが世界規模の戦争で2回続けて負けたのか? それは、ドイツが海岸線よりも内陸に面した国境が長く、他の国に囲まれているから、という理由が大きい。逆に世界大戦に2回連続で勝ったアメリカ合衆国は大西洋と太平洋という二つの大海に面している。国境を接するカナダとメキシコとは友好な関係を持ち続けてきた。(メキシコを相手にした戦争は過去に1回あるけど)。だからアメリカはドイツと違って2正面同時戦争なんてやらずに済んだ。たぶん今後もそうだ。

地政学的に言うとアメリカは海洋国家だ。だが太平洋に通じる出入り口を朝鮮半島と日本列島に塞がれた中国は永遠に大陸国家であり海洋国家にはなれない。大陸国家が世界の覇権を握るのは古代であれば容易だったろうけど現代では難しいと思う。

まあ、この人が言うように、「中国は巨大であるがゆえに脆弱」という観点も同意できるけど。

これは今月(2014年1月)の2日に出た記事。これを書いたノア・スミス氏はニューヨークの Stony Brook University で金融を専門とする准教授。Webサイト「アゴラ」とか池田信夫さんのブログでよく紹介される人なのでけっこう有名だと思う。しかしこの記事はTwitterでの反応を見る限り日本ではあまり話題にならなかったっぽい。個人的には非常に面白い意見だと思ったので紹介しとく。併せてあの有名な『銃、病原菌、鉄』の文庫本または電子書籍版の最後に出てくる中国に関するジャレド・ダイアモンド氏の考察も読んでおくといいかも。

以下はオイラがスミス氏の言わんとすることを自分なりにまとめたものであり、翻訳ではない。

万里の長城


中国のGDPは2028年まで米国を下回るがその後米国を追い抜く。

中国は19世紀と20世紀を除けば過去5000年のほとんどの時代において富と文化と技術と軍事力の面で世界の中心だったと言われる。だがこれは事実ではない。

夏王朝、商王朝、周王朝は古代のエジプト、バビロン、ペルシャ、ギリシャとほぼ同じ時期に、漢王朝はローマとほぼ同じ時期に栄えた。スタンフォードの歴史家で "Why the West Rules-For Now" (「なぜ西欧は今日まで支配者たりえたのか」) の著者でもあるイアン・モーリス (Ian Morris) はエネルギー利用、都市化、情報技術、軍事力を評価した「発展の指数 (index of development) 」を元に中国の力を算出した。それによると、古代の地中海と中東の文明は中国をはるかに凌駕する。

ローマ帝国には漢王朝よりもはるかに長い道路があった。はるかに多い船舶があった。中国文明は馬の首輪や紙のような発明をしたが、水道、採掘、建築などの優れた技術を有するローマの文明は総合的に中国を上回っていた。

6世紀に入るとローマは没落し、地中海の文明はヨーロッパと中東に分断される。この時期の中国は華南を同化し、コメの生産量が増える。その後の1000年間は中国がこの惑星で最も豊かな地域になる時期である。羅針盤、火薬、印刷、compartmentalized ship、紙幣、優れた農業技術、代数学、天文学はすべて中国で生まれた技術である。

だがその時期でさえ中国の優位性は確実だったわけではない。中世のヨーロッパは中国に遅れをとっていたとはいえ、基礎科学で中国に劣らなかったイスラムのオーマヤド王朝とアッバース王朝はその規模で中国を上回っていたし、西暦751年に起きたタラス河畔の戦いではイスラムが唐王朝を打ち破っている。さらに女真(満州)が中国北部を奪って宋を南に追いやり、1200年代にはモンゴルが1368年まで中国を支配した。

14世紀から17世紀にかけて明王朝が中国を安定させ、モンゴルと日本とオランダとポルトガルによる侵略を撃退した。しかしこの時期は同時に偉大なる停滞 (Great Stagnation) の時期でもある。技術が発展せず、船舶の建造が禁止されたため中国にはコロンブスのような海外探検家はほとんど現れなかった。

西暦1000年代の前半500年間は中国と同じく中東にとっても停滞の時期だった。しかしヨーロッパは中世の深い穴から脱し、新大陸発見が追い風となって科学と技術が急激に進歩する。1600年までにはヨーロッパは中国よりも豊かになった。

大雑把に言って中国はこの5000年間で世界で最も進んだ文明のひとつであると言ってよい。しかし経済的にも軍事的にも飛びぬけて優れていたのは1300年代と1400年代だけだ。

中国はそのサイズが巨大である。それゆえに力がある。そして同時にこの事実こそが中国の基本的な脆弱性にもつながっている。

中国はその長い歴史の中で何度も反乱や内乱や反政府運動を経験している。これらの動きは中国外部からの支配をもたらすこともあり、明王朝の崩壊や日本による侵略を許し、さらに毛沢東支配のような機能不全を起こした。

なぜ中国は反乱や反政府運動が多いのか? それは中国が巨大な国だからだ。中国は地理的にも産業的にも多様であり、どんな公共財を提供すべきか合意するのが困難だ。巨大で人口が多いわりには食料や水などの資源が不足していて地域間の紛争が絶えない。

巨大であるがゆえに古代中国は外部から国を防衛するのが難しかった。現代もロシア、インド、日本という大国に囲まれている。

中国は国が巨大で人口が多いから軍事技術に積極的に投資しなくてもよかったし貿易に頼る必要もさほどなかった。

ヨーロッパにおけるドイツと同様に "Middle Kingdom" (中央に位置する王国、すなわち「中国」)は隣接するすべての国との同時多発戦争の危険性がある。(特に日本とフィリピンを相手に)。

過去にそうであったのと同じ理由で中国は今も脆弱である。途方もなく巨大で不恰好なまでに大きいということは、GDPで米国を上回っても中国の優位性は長続きしないし不完全だということだ。

大人の鉛筆の本格的な作りに満足

「芯ホルダー」と呼ばれる文房具がある。「芯の直径が2.0mmもあるシャープペンシル」とでも言えばいいのか。三菱鉛筆がuniブランドで出しているのが有名らしい。最近オイラが買ったのが北星鉛筆の「大人の鉛筆」という芯ホルダーなんだけどこれがなかなか良い。本体の軸が鉛筆みたいに木でできている。普通の大人の鉛筆ではなくハイタイド (HIGHTIDE) という企業の文房具ブランドPencoとのコラボレーションになる製品らしくて税込みで945円だった。(普通の大人の鉛筆は700円ぐらい)。色はサーモンピンク。

北星鉛筆の大人の鉛筆

OHTO というメーカーから出ている「オート (OHTO) 木軸シャープ消しゴム付2.0」という製品も買った。700円ぐらいだったかな? これも直径2.0mm芯の芯ホルダー。でも北星鉛筆の大人の鉛筆に比べると品質が劣る。芯を出すノックを押したときの感触と音が少し安っぽい。個人的な好みとして「カチッ、カチッ」という金属的な音が出てほしいのだけどOHTOの製品は「シュク、シュク」という非常に残念な音。もうひとつ困ったことがあって、たまにノックしても芯が出て来ないときがある。3回ぐらい押せば必ず芯は押し出されるけど急いでいるときは少しイラッと来る。

大人の鉛筆はノックしたときの音が普通のシャープペンみたいにしっかりした音が出る。「カチッ、カチッ」という音。非常に安心できる音。

OHTOの「木軸シャープ消しゴム付2.0」と北星鉛筆の「大人の鉛筆」

上の写真は、上のえんじ色の製品がOHTOの「木軸シャープ消しゴム付2.0」、下のサーモンピンク色の製品が北星鉛筆の「大人の鉛筆」。

ただし問題がひとつ。それは芯ホルダーは芯が太いこと。直径2mmもある芯は手帳などに文字を書くとき少し太すぎるかなという気がする。

じゃあ0.5mm芯のシャープペンに戻りたいかというと戻りたくない。一度この2.0mmの書き心地を知ってしまうともう戻れない。芯の硬さはHBよりも少し柔らかいBが好みだ。少し不便な部分もあるけど愛好者が多いのもうなづける良い製品だと思う、大人の鉛筆。

北星鉛筆の「大人の鉛筆」

北星鉛筆の「大人の鉛筆」

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