ArtSaltのサイドストーリー

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女優が台本を覚えるように英語を学ぶのは楽しい

この1年間英語の日常会話の訓練をやってきた。特にリスニング。ほぼ1年経過して区切りがついたので現時点で実際にやっている方法を *自分自身のために* まとめておく。

耳の絵
File:Ear-anatomy-text-small-en.svg - Wikipedia, the free encyclopedia

  1. 英語テキストを参照しながら英語を聴く。(数回から数十回)
  2. 英語テキストを参照しないで英語を聴く。(数回から数十回)
  3. 英語を聴きながら英語を紙のノートブックに書く。聴き取れない部分は英語テキストを参照してこの作業を完成させる。(数回)
  4. 英語を聴いてリピーティング (repeating) をおこなう。英語テキストを参照してもしなくてもいい。(数回から数十回)
  5. 注意すべき高低アクセント (pitch accent) があれば赤鉛筆でそれを示す。
  6. #1-4 の作業を繰り返す。
  7. テキストも参照せず音声も聴かずに英会話のスキットを最初から最後まで喋る。(数回から数十回)
  8. 日本語と英語の語彙をノートブックに併記して覚える。(vocabulary building)
  9. 日本語翻訳を読んで英語に翻訳して話す。(瞬間英作文みたいなもの?)

1. 英語テキストを参照しながら英語を聴く。(数回から数十回)

教材のテキストと音声は「英語伝」のWebサイトに置いてある「女性の英会話劇場」のスキット (skit) を使用している。英語伝スタッフの皆様、ありがとうございます。ここの英語スキットを日本語翻訳と共にプレーンテキストにしてKindleに送って読む。音声はReal形式なのでMP3に変換してポータブルメディアプレーヤーに送る。

2. 英語テキストを参照しないで英語を聴く。(数回から数十回)

英語という言語の話し方には以下のような特徴があり、これらを *常に* 意識すれば高速で話すネイティブの英語を聴き取るのが楽になる。

  • 語の末尾に来る破裂音 (k, p, t) は原則として破裂せず声門を閉鎖したまま終わる。glottal stop したまま終わる。たとえば "top and bottom" の [p] は "top" という語の末尾にあるので破裂せず声門を閉鎖したまま次の "and" [ənd] を発音する。"top and bottom" のような例はリエゾンしないで発音するほうがむしろネイティブっぽい。
  • 「音節」は音楽用語で言う「拍」とほぼ同義である。たとえば日本語の「ストレート」は5音節だが英語の "staight" は1音節。ゆえにこれを1拍として発音する。1拍として歌う。
  • 「リエゾン」はあくまでも *結果的に* リエゾンする。最初からリエゾンしているフランス語や日本語のリエゾンとは全く違う。

3. 英語を聴き日本語テキストを読みながら英語を紙のノートブックに書く。聴き取れない部分は英語テキストを参照してこの作業を完成させる。(数回)

ディクテーション (dictation) みたいなもの。自分は既に #1 の段階で英語テキストを読んでいる。よって「テキストを全く見ないで音声をいきなり文字に起こす」という本来の(?)ディクテーションとはやり方が違うと思う。

4. 英語を聴いてリピーティング (repeating) をおこなう。英語テキストを参照してもしなくてもいい。(数回から数十回)

声優の話す英語を数秒遅れで復唱するシャドーイング (shadowing) ではない。声優が1個または複数個の文を完全に言いきったらMP3プレーヤーの一時停止ボタンを押して復唱する。いわゆる「リピーティング」。テキストは一切見ないのが理想。しかし実際にはテキストを全く見ないでリピーティングをやると膨大な時間が必要になる。これは時間の無駄。ゆえにテキストを見てもいい。

うまくしゃべれないときもある。そういうときは無理にネイティブと同じ速さで話さなくていい。最初はゆっくり。次第にネイティブの速度に近づく。

5. 注意すべき高低アクセント (pitch accent) があれば赤鉛筆でそれを示す。

ノートブック

これをやっておくと覚えやすい。

6. #1-4 の作業を繰り返す。

ここにあげた手順は実際には多少前後することもある。

7. テキストも参照せず音声も聴かずに英会話のスキットを最初から最後まで喋る。(数回から数十回)

ここで述べている学習法はマーティン・ルーサー・キング・ジュニア (Martin Luther King, Jr.) 牧師とかスティーブ・ジョブズ (Steve Jobs) のような有名人の演説を丸ごと暗記するのと基本的には同じ。円周率とか素数を丸暗記する人たちとやってることは同じ。あるいは写経と同じかも。

8. 日本語と英語の語彙をノートブックに併記して覚える。(vocabulary building)

ノートブック

英単語英熟語を覚えるという作業は退屈かつ苦痛なので二度とやるつもりはない。しかし語彙を増やす必要があるのは間違いないので、丸暗記した英会話のスキットから必要と思われる単語、熟語、慣用句、言い回しなどを抜き出し、紙のノートブックに書いておく。左側に日本語、右側に英語。こうしておけばいわゆる「瞬間英作文」みたいな訓練が可能になる。

9. 日本語翻訳を読んで英語に翻訳して話す。(瞬間英作文みたいなもの?)

たとえば、

一方フランスでは、女性は自分たちの流儀で人生を謳歌してるのよ…飲んだり食べたり、恋愛したり…しわや肌がさがってくることを気にしてる暇はないのよ。(出典: -女性の英会話劇場- America vs France)

…という日本語翻訳を見てそれを、

whereas in France, women enjoy life in their own way…wining and dining, and falling in love…there's no time for them to worry about their wrinkles and sagging skin. (出典: -女性の英会話劇場- America vs France)

…と英語に翻訳してしゃべる、という訓練。

これも瞬間英作文のようなもの。「聴く」訓練だけではなく「相手の話に瞬時に反応して話す」訓練も必要。


断言するが、1個の文を暗記するという学習法は長続きしない。でも英会話のスキットを丸ごと覚えるのは楽しいから長続きする

ようするに最終目標はスキットを丸ごと全部暗記することだ。そのために「聴く、話す、読む、書く」というすべての手段を用いる。

外国語学習は完璧を求めると挫折する。自分の場合たとえばこの音声を100回以上聴いても "let all of us" の部分を聴き取るのは難しかった。そういうときは諦めて次のスキットに進む。完璧を追い求めるのは時間の無駄だ。

1年ほどかけて「英語伝」の「女性の英会話劇場」の半分を終えたので全部やりきるのは1年後ぐらいかな。

英会話の学習法としてよく見かけるのが、さまざまな場面に応じた *1個の文* を覚えるというもの。しかし断言するが、1個の文を暗記するという単純な作業は長続きしない。退屈かつ苦痛だからだ。だが複数の話者が登場するスキットを丸ごと暗記する学習法は退屈でも苦痛でもない。逆だ。むしろ楽しい。快楽でもある。

当然のことだが、話す訓練をやるときは声優の声色を模倣する。いわば本人に「なりきる」。ものまね芸人が有名人の声を真似する練習と基本的には全く同じ。

*複数の文* を丸暗記して復唱する学習法、言い換えると、英会話のスキットをそのまま全文覚えてしまうという作業は女優が映画のセリフを覚えることに似ているかもしれない。女優が台本を覚えるように英語を学べば英語の勉強も楽しくなると思う。だから自分は1年間続けられた。

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