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Roman Holiday はローマの休日ではない

「ローマの休日」は誤訳? っていうか、そもそもあの日は本当に休日だっけ?

Audrey Hepburn 主演の映画 "Roman Holiday" の邦題は一般にも公式にも「ローマの休日」だけど、これを誤訳とみなす人がいる。

そもそもあの映画はなぜ Roman Holiday という題名なのか。オードリー演ずる某国王女が一人の女性として自由奔放に過ごしたあの日は果たしてローマ市の休日だったか。

映画の筋書きを思い起こす。祝日でも祭日でも土日でもなく、平日だったような気がするんだけど…

都市名は形容詞の形をとらない — これが英語の大原則だけど、例外を認めていいのかなぁ

Italian, Japanese, BritishItaly, Japan, Britain に対応する形容詞。英語ではほとんどの国名に形容詞が与えられている。しかし都市名には形容詞がない。Milan, Shanghai, Kabul には形容詞がない。何かを修飾するには New York mayor, University of Tokyo あるいは holiday in Rome のような表現を選ぶしかないんだ。これが英語の大原則。

Roman は現代のローマ市を表す形容詞ではない。古代ローマ帝国の形容詞なのだ。すなわち Roman Holiday を「ローマの休日」と翻訳してもいいが、ローマはローマでも、「ローマ市の休日」にあらず。「ローマ帝国の休日」である。

ただし Roman を「現代ローマ市の形容詞」と解釈してもよい、とする辞書もある。例外事項としてローマ市だけに形容詞を与えてもいい、ってことなのかな。教えて、エロイ人。

バイロンの詩、古代ローマ国民の残酷な享楽

Roman holiday にはさらに深い意味がある。オイラもつい最近知ったんだ。ローマ帝国の人々は奴隷を戦わせ、それを見物するという娯楽を享受した。当然死者が出たろう。イギリスの詩人 Lord Byron こと George Gordon Noel Byron は "Childe Harold's Pilgrimage" という詩の中で、それを "Roman holiday" と称した。「人の不幸を楽しむ」「人を苦しめて楽しむ」。この意味が映画の内容と合致していることは言うまでもない。

王女がローマで自らの正体を知られることなく生き生きと過ごした一日。その日が平日だったとしても、彼女にとっては平日ではなかった。Gregory Peck 演ずる Joe Bradley が王女をだましたこと。王女がローマで過ごした休日のような時間。映画の題名を決めた人は二重の含意をもくろんだわけだ。しかしバイロンの詩に由来する意味を知る人は英語圏でも少なくなりつつあるらしい。

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