ArtSaltのサイドストーリー

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欧州吹き込み盤に駄盤が少ない理由

この前はスタン・ゲッツ(Stan Getz)のStoryvilleでのライブ盤を紹介しましたが、きょうもライブ盤をとりあげます。
Danald Byrd in Paris (Brunswick)
recorded live at the Olympia, Paris 1958.

明るい感じのライブですね。いや、ライブってのはたいてい明るい感じのものが多いですけど、この盤は演奏家たちの楽しげな雰囲気がよく現れているのです。笑い声も聞こえてくるし。


レコードはVol.1とVol.2があり、私がよく聴くのはVol.2です(CDだと、1枚にまとまっているかもしれない)。
写真はVol.1のほう。これを初めて見たとき、
「あんた、フランス語読めるの?」
と、思わずつっこみたくなりましたが、それを言うのは野暮なんでしょうね。このデザイン、この写真のセンスを同時代(1958年)のアメリカのレーベルが真似できなかったのはまぎれもない事実です。
いま、ライナーノーツ(もちろんフランス語)を読んでみました。たぶんカバーの写真とデザインを担当したのは J.P.Leloir さんと Francois Postif さんではないかと思います。
   Francois の c は下にヒゲのようなものがついている、フランス語のアルファベット。

このふたりをGoogleのイメージ検索で調べると、かなり有名であることがわかります。

さて、演奏について。
5人のジャズマンたち(ドナルド・バード、ボビー・ジャスパー、ウォルター・デイビス・ジュニア、ダグ・ワトキンズ、アート・テイラー)が乗りに乗っている様子が、手にとるようにわかります。特にドラムのテイラーは聴きものです。
この人、有名なジョージ・ウォーリントンの「ボヘミア」(プログレッシブ・レーベル)でも熱いドラミングを披露していましたが、ここでもライブの熱気を伝えるドラムを聞かせてくれます。「ライブで熱くなってしまう」タイプの人なのかもしれませんね(裏を返せば、スタジオ録音ではいまいちの人かな)。

オリジナル盤はかつて破格の値がついていたとか。たぶん10万円とか20万円ぐらい? よく知りませんが。私の所有しているのはもちろんオリちゃんではなくフランス・ポリドールの復刻盤です、そんな大金持ってませんから。

アメリカのジャズマンがヨーロッパに遠征した吹き込みの記録はたくさんあります。「サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ」とかジェリー・マリガン・カルテットの「パリス・コンサート」とか。
気のせいかもしれませんが、一口にライブ盤と言っても、米国のものと欧州のものではジャズマンたちの張りきりようが違うような気がします。
ヨーロッパの人々はジャズを演奏する人を敬(うやま)ってきました。たとえ演奏者が黒人であろうと。
しかしジャズの祖国たるアメリカ合衆国は事情が違うのですね。彼らを取り巻く環境は昔も今も良くありません。マイルズ・デイビスのように名をなした人でさえ、道端にたたずんでいただけで白人警官に殴られたとか、その手の話はいくらでもあります。
アメリカのジャズマンがヨーロッパに行って良い演奏をする理由のひとつがこんなことであるのは、間違いないと思います。
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