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英語の語源とかコアイメージ

id:yamashiro109さんの「コア・イメージ - 英語の読書でやりなおし」を読みました。以下はそこからの引用とそれに対する私の感想です。

なんというか、“take”は「取り込むイメージ」で、“in”は「内部に」というところまでは全然いいんです。

でも、そこから“take in”は「内部に取り込む=抱く」です!という説明のところで分かんなくなる。

これって、“anthropo”は「人間」で“log”は「学問」だから“anthropology”は「人類学」だ!ってのと何も変わらないんですよね。

おっしゃるとおりやり方は同じです。takein は古英語に由来し、anthropology はおそらくギリシャ語に由来する点だけが異なりますが。

当然ながら共通点となる要素、ここでいうと“in”のイメージとか“log”のラテン語での意味とかを覚えておかなくちゃいけない。

でもそれって暗記のポイントをずらしただけなわけで。

アルクの語源辞典見ても分かるけど、量がいっぱいあるんですよ。

http://www.alc.co.jp/eng/vocab/etm/top50/index.html

もちろんこれで理解できた方もたくさんいるんでしょうけど、人を選びますよこれは。

読書猿さんのブログ「英語の接尾語(辞)をまとめてみた」をはてなブックマークした約1,000人に対する婉曲な皮肉ですか? 私は気が弱いからそこまで言いませんけど。

読書猿さんが書き連ねていることから学ぶべき点があるとすれば、それは「接頭語や接尾語を学んだほうが英単語を覚えやすい」という単純な事実です。読書猿さん自身もこれらの接尾語や接頭語を全部暗記できるとは思っていないでしょう。

英単語を覚えるとき辞書の語源欄に目を通すのは漢字の偏(へん)や旁(つくり)を学ぶことと似ています。「木へん」とか「やまいだれ」とか「ウかんむり」とか。おそらく英語ネイティブたちもこの手のものを義務教育でざっと学ぶはずです。暗記する必要はないけど覚えておけば得するよというだけの話です。それ以上でもそれ以下でもありません。

もうひとつ、どんなルールにも例外があるわけですけど、コアイメージ法も語源学習もその例外が多すぎ。

例外は例外としてそっとしておけばいいのに、強がって「そんなの全部この法則で説明できちゃいますよ!」ってやるから無理がくるんです。

おかげでどうみてもこじつけとしか思えないものもたくさんありますよね。

例外は確かにあります。私なども反省しないといけませんね。ときには理屈ぬきで丸暗記したほうが効率的であるのは認めます。

どうもコアイメージやら語源を必要以上にありがたがってる人が考えているのは、句動詞やら単語やら無数にあって収拾がつかないから共通項(コア・語源)を理解すればあとはそれらを組み合わせることで無限に応用が効く、つまりは暗記量を減らせるんじゃね?ということだと思います。

でも実際やってみると、コアイメージを覚えなくちゃいけない。覚えたはいいけどこんどはそれらの組み合わせから本来の意味にたどり着くのに毎回連想ゲームをやらないといけないという矛盾。

「コアイメージやら語源を必要以上にありがたがってる人」の中には大西泰斗氏や田中茂範氏の信者だけでなく私なども含まれると思うので全力で反論します。

as という変てこりんな英語があります。「~と同じ」「~のように」「~のままで」「~としての」「~したとき」「~しながら」「~なので」「~だけど」などなど、さまざまな邦訳が当てられます。で、id:yamashiro109さんはこれの邦訳を全部丸暗記したほうがよいとお考えでしょうか? 私ならご免こうむりますね、記憶力が悪いですから。

Online Etymology Dictionary にあるように、as は "all so" です。allutter とだいたい同じ意味。強調です。そして so は "that way". つまり as の根源的な意味あるいはコアイメージは「全くそのとおりだよ」ということ。空間に着目すれば「同一性」、時間に着目すれば「同時性」です。

  1. As he often lies, I don't like him. - すぐ嘘をつくから嫌いだ。
  2. A kiss is just a kiss, a sigh is just a sigh. The fundamental things apply. As time goes by. - 口づけは口づけ。ため息はため息。ものごとの基本的な部分は変わりないのさ、時が過ぎても。

英語ネイティブの言語学者が書いた文法書でさえ#1の as を順接、#2の as を逆接とみなしていることは私も知っています。しかしネイティブたちが言葉を発するとき、「さあ、これから逆接の as を使って話すぞ」などといちいち考えるでしょうか? 絶対考えません。

as は同時性です。上記の#1であれば、"he often lies" と "I don't like him" が同時に発生していると考えればいい。#2も同じ。"The fundamental things apply" と "time goes by" が同時に起きているわけです。

分類好きな言語学者がどんな屁理屈をこねようと asas であり、同時性なんですよ。ではなぜ as に「順接」とか「逆接」の感覚があるかというと、同時発生する二つの事象が並ぶとヒトの脳はそこになんらかの関係をみいだしてしまうからです。その関係はときには因果関係(順接)であったり、ときには「逆接」であるわけです。

ようするに何が言いたいかというと、as は「同時性」とか「同一性」と覚えておけばよくて、「~として」「~のように」「~だけれども」「~だから」なんて日本語を対応させる必要はないということ。これが私の考えるコアイメージ学習法です。もちろんこの方法だけでは不十分であることは私も承知しています。その文法(as にはいろんな使い方があること)を学ばなければいけません。

トラックバックは嫌いなのでやりませんが、id:yamashiro109さんがこのエントリをお読みになってくだされば幸いです。

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こんばんは。
私の放言に付き合ってくださってなんだか恐縮です。
でも自分の書いたことにちゃんと反応があるって良いですね!
いままで完全独り言でしたから。


さて、最初にArtSaltさんは「もちろんこの方法だけでは不十分であることは私も承知しています」と書かれています。なので私はArtSaltさんが「コアイメージやら語源を必要以上にありがたがってる人」とは思っていません。
大西先生も、嫌いなどころかハートで感じる英文法はしっかり2冊読んでます。


asの例がありましたが、私は数年前からそのあまりの多義語っぷりにasを無視して読んでいました。
仮にasの複数の意味をあらかじめ知っていてもどのみち前後の文脈から正しいasの日本語訳を探してくる必要があるのであれば、最初からasは無視して読んで、後から前後の文意がつながるように欠けているasの意味をあてがっても違いがないからです(列記されている邦訳からではなく文脈から)。
■ He often lies, I don't like him.
と読んでしまって、それで困るならじゃあbutでもあてがっておくかと、もう目はさらに次の文を追っているわけですが後付けで補充する感じです。
これでダメなケースはほぼ間違いなくasを使った固定表現(as forとかそういうやつですね)なので、こればっかりは理屈じゃなくて暗記ですけど。
私の場合は、こんな要領でたくさん英文を読むうちにasで困ることは(たぶんほぼ)なくなりました。
いや、個人の体験を話してもしょうがないですね。


もうひとつ漢字の偏・旁の話ですが、比喩として正しいかどうか難しいところだと思っています。
おおざと・こざと・しんにょう・はこがまえ・おおがいなど、まあいいだしたらキリがないくらい“普通に使われているくせに日本語ネイティブがなんのコアイメージも持っていない部首”がたくさんあるからです。
(手偏や木偏など、具体的なイメージが湧くものの効果までは否定しませんよ、もちろん)


最終的に何が言いたいかというと、単語に複数の日本語訳を対応させて全部丸暗記するってのは無意味、という意見には完全に同じ考えです。
その上で、じゃあそんなら単語の意味をどうとらえればいいんだよ!?という疑問に答えなくてはいけないときに、コアイメージ一本で丸く収めちゃう大西先生のような方に対して、私はしぶとく抵抗していきたいのです。
そしてそんな抵抗のエントリをもう一つお盆前に下書きしちゃったのであらかじめごめんなさい。
2010/08/25(水) 01:43:31 | URL | yamashiro109 #-[edit]
コメントありがとうございます。
2010/08/25(水) 10:13:47 | URL | ArtSalt(管理人) #-[edit]
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