ArtSaltのサイドストーリー

音楽、フリーウェア、WEBサービス、食べものなどに関する日記。トラックバック、コメント歓迎。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

赤字覚悟で電子書籍を売るAmazon商法

1週間ほど前の Los Angeles Times の記事 "Amazon's Kindle opens new chapter for publishing industry" を読んだ。Amazon Kindle コンテンツ部門の最高責任者である Russ Grandinetti 氏へのインタビュー。写真と名前から察するにイタリア系アメリカ人のイケメンですね。注目すべきは「ベストセラーの販売で損しても問題ない。書籍全体で利益が出ればよい」という発言。

日本とアメリカでは出版事情が異なるから publisher を「出版社」と邦訳してよいかどうか悩んだ。とりあえずすべて「発行者」とした。翻訳の精度は保証しない。インタビューアは Los Angeles Times の Alex Pham 氏。

Pham (Los Angeles Times) — Amazon Kindle の目標は?

Grandinetti (Amazon) — 私たちの目標は、言語を問わず、絶版になった本であろうとなかろうと、あらゆる本を60秒以内に買えるようにすることです。そのように顧客の体験を豊かにしていきたい。

Pham — 他で買った電子書籍をKindleに入れるのは難しいですよね。これについてうんざりしている人たちがいます。なぜAmazon独自の技術にしたのですか?

Grandinetti — 私たちが選んだ技術はパフォーマンスと使い勝手の点で他よりも優れています。だからKindleは他のディバイスよりもページ送りが速い。この規格を制御しているからこそ私たちはKindle本をiPhone、Androidタブレット、iPad、BlackBerry、あるいはPCで読めるようにできるのです。

Pham — 昨年は発行者との関係がギクシャクしたようですね?

Grandinetti — いくつかの点では発行者とは意見の一致が得られませんでしたが、それよりもはるかに多い点で合意しています。Amazonは発行者にとって顧客であり、出版ビジネスを支えてます。このビジネスは今後も発展が見込めるでしょう。利用しやすい Kindle Store がありますからね。

Pham — Kindle Store のほうは順調ですか?

Grandinetti — このビジネスは急速に成長しています。2010年前半のKindle本の売り上げは前年同時期の3倍です。ハードカバーよりも多い。電子書籍が印刷本の売り上げを越えるのは遠くない未来でしょう。

Pham — 電子書籍の価格が低すぎるとして大騒ぎする発行者もいるわけです。価格を下げて本当にビジネス全体の発展が見込めますか?

Grandinetti — 電子書籍は同一内容の印刷本よりもいくぶん安上がりになるのが当然です。価格づけについて調査した上で私たちは$9.99前後というビジネスをつくりあげたのです。これまでは発行者の中の少数が価格づけを支配し、値を上げてきました。価格を吊り上げてきた一部の発行者が価格を下げた発行者に比べてシェアを落としているのは何ら驚くに値しません。顧客は愚かではない。結局のところ価格を決めるのは市場です。

Pham — $25のハードカバーの売り上げの50%を発行者に支払い、それを$9.99で売ったらAmazonは損をするのでは?

Grandinetti — ベストセラーで損失を出したからといって、必ずしも書籍ビジネス全体で損失を出すわけではない。ベストセラーでは損をするかもしれませんが、Amazon全体のカタログで利益を出せるし、書籍ビジネスを維持できます。

Pham — 発行者の中にはAmazonを顧客ではなく自費出版 (self-publishing) ビジネスの分野での競合相手とみなす人たちもいますよね?

Grandinetti — 電子書籍の販売で得をするのが発行者だけというのは良いことではない。作家も同じです。だから作家と読者の間に立つ者はもっと得をするべきだし、その結果得られた利益をどこかに還元すべきです。私たちAmazonが提示した70%の印税はその利益還元のひとつの方法です。

「発行者が価値あるサービスを作家に提供する」という雛形はもっと進歩しなければならない。発行者がやっている作業をすべて自分でやりたい作家もいます。出版の雛形にもいろいろあって、すべて誰かにやってもらう方法もあれば、すべて自分でやる方法もあるわけです。

「$25のハードカバーの売り上げの50%を発行者に支払い、それを$9.99の電子書籍として売る」の部分は驚きの内容だ。にわかには信じられないので調べたらなぜか日本の掲示板に情報があった。

23:名無しさん@英語勉強中:2009/11/16(月) 21:24:10

発売中のニューズウィークでKindleの特集されてたけど、Amazonは書籍売り上げの50%を出版社に払ってて、Kindle版も同様にリアル書籍価格の50%。

ハードカバーで26ドルの本を、9.99ドルのKindle版で売ったら、出版社に13ドル払わないといけないので、赤字らしい。

だから、ハードカバーで確実に売れる本は、Amazonもリアル書籍で売りたいから、人気作品はKindle版になりにくいらしい。

赤字でもKindleで売るのは、電子書籍の主役に立つための布石だとか。

★英語好きのAmazon Kindle userが集うスレ vol.2★ - 2ちゃんぬる

関連

Google
WWW ArtSaltのサイドストーリー
Web site (optional)
Comment - Need to type CAPTCHA, an image of distorted Japanese Hiragana or Katakana afterward.
Password - Not allowed to modify your comment later if password not entered.
On secret mode?
 

http://art2006salt.blog60.fc2.com/tb.php/1205-c104ca7a

このブログについて

最近のエントリ

カテゴリー
あわせて読みたいブログ

あわせて読みたい

最近のコメント
Internet Explorer
よりも便利です

Opera 9 - Always secure with Opera Firefoxをダウンロード!!

相互リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。