ArtSaltのサイドストーリー

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カダフィの軍隊はなぜ強いか

チュニジアとエジプトで民衆が蜂起して政変が起きた。リビアでも同じことが起きつつあるけどカダフィ政権は強固だ。一言で言うと軍隊が非常に強い。戦争慣れしている。しかも強いのはリビア軍ではなく外国から雇ってきた傭兵らしい。

チュニジアの軍隊には実際に戦争をやったことがある兵士はあまりいないだろう。エジプトはイスラエルと戦った中東戦争を数十年前に経験しているけど、現役の兵士でそれに従軍した者がいるかどうか。しかしリビア軍、もっと正確に言うとカダフィ政権を守るために戦っている傭兵は違う。彼らは近年のアフリカの各地で何度も戦争をやっている。つまり戦闘経験が豊富だ。たった1週間の軍事訓練で銃を持たされて政府を相手に戦いに行くリビア東部の反体制派市民が勝てるわけがない。

以下はBBCに掲載された Martin Vogl さんという記者の報告の翻訳。文中にあるマリ、ニジェール、アルジェリア、チャド、コンゴ民主共和国、スーダンはいずれもリビアに接する国、またはリビア同様にアフリカ北部に位置する国である。

マリ共和国の「ツアレグ Tuareg 」と呼ばれる砂漠の戦士たちによれば、先週から同国を離れリビアのカダフィの軍に加わるツアレグがかなりいるようだ。

マリ北部のKidal地方の役人は名前は明らかにしないという条件つきで「ここ1週間で200-300人が出て行った」と話す。Kidalは多くのツアレグが住む地域である。

Kidalから来たもう1人のツアレグも言う、「若者がたくさん離れているのは本当。1週間ぐらい前からだよ」。

彼は実際に40台の車両からなる車列に遭遇して話をしたそうだ。彼らはアルジェリアからやって来てリビア国境を越えようとしていたらしい。

前述のKidalの役人はこのように話す、「カダフィの軍に入れば$10,000ぐらいもらえる。戦闘の報酬は1日につき$1,000らしい」。

彼によれば、マリの首都バマコのリビア大使館を経由しているカネがある、とのこと。

リビア大使館と接触をこころみたところ、この件を話せるのは大使だけであり彼はいま病気である、とする回答を得た。

リビアで民衆の蜂起が始まってからカダフィ大佐が傭兵を使って弾圧しているという報告がなされている。

民主化を求める人たちに発砲しているのは褐色の肌のアフリカ人であるという複数の目撃証言がある。褐色の肌の人たちはチャド、コンゴ民主共和国、ニジェール、そしてスーダンからやって来たと思われる。

黒人のアフリカ人兵士がリビアにやって来たのは最近のことではない。そのような兵士はリビアには昔からいた。リビア軍に入隊した者、リビア国籍を取得した者もいる。

古典的な意味で「傭兵」と呼ぶにふさわしい人々に注目が集まったのはつい最近のことだ。傭兵の補給源のひとつがマリである。

カダフィとツアレグの歴史的な絆

ツアレグは伝統的に遊牧の民族である。北アフリカのサハラのサヘル (Sahel) 地域に暮らす。アルジェリアとニジェールに住むツアレグもいる。彼らもまたリビアに向かっているという報告がある。

ツアレグとカダフィ大佐には長い歴史がある。

1970年代。カダフィはイスラム軍団をつくった。もともとこれは北アフリカの統一イスラム国家のために戦う軍隊だった。

この軍団に多くのツアレグが入隊した。サヘル地方が深刻な旱魃に見舞われたとき現金支給の給料が約束された。彼らはそれに惹かれたのだ。

この軍団はチャド、スーダン、レバノンなどの地域で戦闘を行ったものの1980年代には解散する。このときリビアにとどまってリビア軍に入ったツアレグが多くいる。

ツアレグとカダフィ政権の結びつきはこれだけではない。ツアレグの居住地域での反乱にも関係している。

マリとニジェールのツアレグたちは長年に渡って中央政府を相手に繰り返し戦争をやってきた。彼らが求めているのは自治の拡大とツアレグ居住地域への投資である。

カダフィ大佐はこれらの反乱を支持しているとして非難されてきた。ひとつはっきりしているのは、戦闘が終結したとき大佐が和平協定の仲介を買って出たこと、そしてツアレグのための保護地域を提供したことである。

これがツアレグとリビアの歴史的なつながりである。

「彼らはマリの内戦に参加し、リビアの軍に入隊した人たちだ」とKidalの役人は言う。

「彼らはツアレグ居住地に残っている人たちとのコネがある。そして今、リビアに来い、と呼びかけている」。

ツアレグを魅了するカネの力

この疑惑に関してマリ政府は公式の声明を出していない。

だだマリの消息筋はこう述べている、「マリ政府はいかなる紛争においても傭兵の使用には強く反対しているし、ツアレグの動きを促すことにも反対である。いかにしてこの動きに歯止めをかけようかと今現在考えているところだ」。

だが別の関係者はこの試みが決して容易ではないことを認めた。

「彼らは砂漠を通って移動する。サハラの国境を制御できる者などいない」。

マリ北部からリビア南部まで車で約2日の距離である。

リビアに向かっているツアレグの多くがマリでの反乱軍、あるいはマリ軍、あるいはリビア軍のいずれかに加わった経験を持つ。さらに言えば、ドラッグと人間の密輸に関わっている者もいる。

というわけで今日のサハラでは多くの男が兵器の扱いに慣れている。人々は武装して移動する。

Kidalの役人はこう言う。巨額の給与は他にこれといった産業がない地域の若者にとってあまりにも魅力的である、と。

「私の家族も戦争に行ったよ。私は反対したのだけれど」。

BBC News - Tuaregs 'join Gaddafi's mercenaries'

マスコミがこういう裏話をあまりとりあげないのは、アフリカの地下資源と兵器売買で儲けている企業とそれを後押しする欧米、ロシア、中国を相手にケンカしたくないという大人の事情があるのかしら?

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