ArtSaltのサイドストーリー

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色にまつわる英語の実例

Joanne Fluke という女性作家の "Chocolate Chip Cookie Murder" という小説を読んだ。ソニーマガジンズで邦訳された本は「チョコチップ・クッキーは見ていた」というタイトルになってる。彼女の小説は他にも "Red Velvet Cupcake Murder", "Cinnamon Roll Murder", "Strawberry Shortcake Murder", "Carrot Cake Murder" などお菓子にまつわるミステリーが多い。Fluke自身がお菓子をよく作るらしくて小説の中にお菓子のレシピがたびたび登場する。

で、本作品 "Chocolate Chip Cookie Murder" を読んで気づいたのが色にまつわるさまざまな英語表現。他の小説家に比べて Joanne Fluke は色にまつわる表現が驚くほど多彩で豊富である。お菓子をよく作るから色に対する感性が普通の人よりも強いんだろうな。こういう感性って小説家としては重要だと思う。

色に関する英語圏の人たちの感性は当然日本語圏の人たちとは違うわけで、有名な例としては「ピンク映画」なんていう日本語がある。これを直訳して "pink film" にすると英語圏の人たちは「少し共産主義っぽい映画」と解釈しちゃうわけですね。「red (共産主義) とは言えないけど pink (共産主義の傾向が少しある) っぽい」という感覚。色を表す語に隠された英語の意味を正しく知っておかないと誤解の元になる。

Chocolate Chip Cookie Murder

以下は Amazon Kindle で本作品 "Chocolate Chip Cookie Murder" から色を表す語を抽出し、さらにそこから個人的に興味深いと思われたものを抜き出した文章である。こういうのは英語学習教材にもあるだろうけど、ここに並べたのはすべて実際に現代のアメリカ作家が使っている英語だから信用できるぞ。

Black

I noticed that he had some bruises and a black eye when he came in from the parking lot.
駐車場から来たとき彼は顔と目の周りにあざがあった。

black eye - 「俺の目の黒いうちは…させないぞ」なんていう日本語表現があるけど、英語の "black eye" はそういう意味は全くなくて、「目の周りにあざができている状態」を言う。ようするに顔を殴られたときの状態。

Red

Yours is a lovely auburn color. This man's hair is so red, it's almost orange, like a clown.
あなたの髪は素敵な赤褐色。この人の髪はものすごく赤くてほとんどオレンジ色。道化師みたいよね。

red - 日本語の「赤」はオレンジ色とか茶色っぽいものを含むときがある。同様に英語の "red" の範囲もかなり広いようだ。「赤毛のアン」なんていう小説もあるよね。上記例文の場合その文脈から言って「オレンジ色に近い赤色」だと思われ。

Three walls were ivory and the fourth was painted an attractive shade of Chinese red.
壁は3つの面が象牙色に塗られていて、残り1面が非常に印象的な朱色だった。

Chinese red - 「朱色」の意味。

Sorry. It's water over the dam now, but I still see red whenever I hear that man's name.
すまない。もうどうにもならないことだけど、あの男の名前を聞いただけで本当に腹が立つんだ。

see red - 普通に怒るのではなく「激怒」という意味。怒ると目が血走るから赤くなるってことかしら?

Green

"Claire?" Judith's green eyes widened, and Hannah knew she'd just stuck her foot in the mud.
「クレア?」。ジュディスの嫉妬した目が大きく見開いた。ハナは泥沼に足を突っ込んだことに気づいた。

green eye - green eyes は「嫉妬」または「嫉妬の目」。なぜgreenが嫉妬と結びつくのか皆目不明なので教えてイロイ人。

Blue

So he's a rich social climber and she's a destitute blue blood who married him for his money?
すると彼は上流社会に入ろうとのし上がった成り上がりで、彼女は貴族の出だけど貧乏だったのでお金目当てにその彼と結婚したってわけ?

blue blood - 意味は「貴族」。形容詞っぽく使いたいなら "blue-blooded" という形をとる。これに関しては「外で働く褐色の人たちと違って高貴な人たちは滅多に日焼けしないので肌の色が白く血管が青く見える」云々という説があるけど本当かどうかは知らない。まあ、たぶんそうなんだろうけど。

Yellow

Hannah switched on the light, causing her bedmate to blink and then stare at her with startled yellow eyes.
ハナは明かりをつけた。ベッドを共にした相棒は目をパチクリさせ、驚いて黄色い目でこちらを見た。

yellow eye - コーカソイド(ヨーロッパ、中東、インド近辺の人たち)の虹彩はいろいろあって、白ワインのような淡い褐色もある。広い意味では「黄色」だ。"yellow eyes" は白ワインの色をした虹彩を思い浮かべればいいと思う。「黄色く濁った目をしている」という否定的な意味はない。

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