ArtSaltのサイドストーリー

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AppleはこうやってiTunesのライバルを抹殺した

Appleが音楽配信サービスの Lala を買収したときの裏の事情を外国のプレスが伝えている。オイラは米国スラド本家のスレッドで知ったのだけど、現時点では日本でこのニュースがあまり知られていないようなのでZDNetの英語記事を日本語に翻訳しといた。本来ならZDNetさんに連絡して翻訳の許可を得なければならないけど今回は無断で翻訳させていただく。理由は読んでいただければわかると思う。

以下は "How Apple used its money and muscle to kill an iTunes competitor | ZDNet" の全文翻訳である。


Lala.com を覚えているだろうか?

2009年、それはオンライン・ミュージックという宇宙に輝く1個の星だった。革新的だった。カスタマーはどんなプラットフォームでも曲をフルコーラスしかも無料でプレビューできた。そして music match 。これは私たちのライブラリーをスキャンするものであり、PCからでもMacからでも自分のコレクションにオンラインでアクセスできた。Lalaは音楽の販売もやった。iTunes Store よりも安い価格で、だ。

私は6個の音楽サービスを比較する2009年4月のレポートでLalaを激賞した。iTunesの牙城を崩せるのはどこか? しかし私は同時にこの企業の今後について心配していた。

競争の激しさを考えると、Lalaは今後ずっと生き残れるだろうか、と音楽ファンなら誰もが心配に思うはずだ。私はLalaが生き残ることを望んでいる。控え目に言っても、この成り上がり企業と同じぐらい創造的なことができる他の同業者が現れることを望んでいる。

結果的にこの不安は的中した。2009年12月Appleが同社を買収し、まもなく革新的な兆しはすべて停止した。2010年4月Lalaは業務を永久に終了することを伝えた。

私は、Appleはライバルを抹殺するためにLalaを買収したのだ、と推論した。読者は私をパラノイアと罵った。当時の私の発言を引用しておこう。

AppleはなぜLalaを買収したのか? 私は何度も質問したがAppleは回答を拒んだ。ならば推理するしかない。Appleはディベロッパーの人材を欲しがったのかもしれない。あるいはLalaの勢いを削ぐと同時にMicrosoftのような競合者が同社を買収することを防ぐ目的があったのかもしれない。しかしLalaの契約の Non-portability とiTunesの手堅い成長を考えると、iPod/iPhone/iPad オーナーが曲を購入することをAppleが邪魔するとはとても思えない。

しかし結局のところ実際に起きたのはそういうことだった。

Lalaの創設者はビル・グエン (Bill Nguyen) である。彼は続いてColorを設立した。いずれもAppleに買収された。Colorでグエンと働いたことがあるオーブリー・ジョンソン (Aubrey Johnson) というデザイナーが数日前ブログを書いた。彼はそこでLala買収の真相を暴露した。このポストはその後何の説明もなく消えたが、その前に検索エンジンにキャッシュを残してくれた。(@aub, 申し訳ない。インターネットは消し去ることが原理的にできないんだよ)

ジョンソンのポストを引用しよう。

Lalaは音楽業界で奮闘に奮闘を重ねていた。デジタル・ラジオ局を買収し、CDスワッピング・ビジネスを買収し、ついには音楽のストリーミングを始めた。

そうした中でLalaはある興味深い偉業を成し遂げた。2009年、ある曲をググると最初の結果はLalaになったんだ。iTunesでもなく、アーティストのMySpaceでもWEBサイトでもない。GoogleはLalaを一番上に表示したんだよ。音楽を購買するかもしれないファンがLalaからiTunesにクリックすることはなかった。Appleにとってさらに悪いことに、企業買収材料としてのLalaの価値は上がる一方だった。LalaがGoogleと提携 (Google Music Beta) したときAppleのエディー・キュー (Eddy Cue) とiTunes帝国は非常に明確で差し迫った危機に直面した。グエンが手にしていたのは純金だ。こうしてLalaの支配権をめぐる争奪戦が始まった。

NokiaがLalaのために提示した金額は1,100万ドル。ジョンソンによると、グエンはこれを聞いて「ムッとした」そうだ。グエンはGoogleと接触した。

Lala争奪戦を心配しながら見ていたGoogleは素早く動いた。Googleはビル・グエンに同社へのリクルートを申し出たんだ。以前彼はLalaの買収に何が必要なのかをGoogleから来たM&Aに伝えた。Google側の反応はグエンの要求に応えるものではなかった。向こうが提示した金額は低いものだった。Googleは彼の行動が本気なのかブラフなのか見極めることにしたわけさ。ビルは次の行動に出た。

彼はAppleに連絡を入れて会談した。彼はAppleに、複数の大手モバイルOSメーカーからオファーが来ていて彼のスタートアップを獲得したがっていることを説明した。Appleのキューは、もしもGoogleがLalaを獲得したら検索分野の優位性と相まってAppleの牙城にとって破壊的な脅威になることがわかっていた。ビルは狡猾な男だった。Lalaの投資者であるワーナーブラザーズなどの手を借りて音楽業界のエリート連中と取引することに慣れていたんだ。

Googleがヘマしたおかげでこんな結果になったのだ。

AppleはLalaを買収することに成功した。買収価格はおよそ8,000万ドル。これにプラスして同社に残る従業員に特別手当8,000万ドルが支払われた。この買収にかかった額はトータルで1億6,000万ドルになる。

AppleはLalaを本当に欲しがっていたのだろうか? いや、違う。Appleは欲しがっていなかった。Lalaにいた人間さえ必要ではなかった。

このストーリーの最高の皮肉は、LalaからAppleに移った多くの優秀な連中がビル・グエンを追って新たに次のベンチャーに向かったことだ。They left millions in options at a the $196.48 exercise price they had from the 2009 sale/retention bonuses. Appleに戻ったエンジニアもいた。これは秘密の話だけど、それは20人を超える人数で、そのときAppleが彼らに支払った金額は全部で700万ドルだった…

そして2013年。Appleは依然として音楽のストリーミング・サービスを開始していない。あなたはiTunesで以前よりも長くプレビューできるようになった。だがLalaでできたようなフルコーラスは無理だ。Appleはついに iTunes Match を始めた。しかし登録費用がかかるし、Lalaと違ってオープンでブラウザ・ベースではない。

酷い話だ。


ZDNetからの引用ここまで。

最後のほうに1箇所だけ翻訳できない箇所があった。They left millions in options at a the $196.48 exercise price they had from the 2009 sale/retention bonuses. という部分だ。金融関係の難しい表現だと思う。この部分を日本語に翻訳できる人、情報たのみます。

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