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農地造成地でトレラン

山林を切り開いて農地を造成している地域。ああいう土地を何と呼ぶのだろう。正式名称を知らないのだけれどここでは「農地造成地」とでも呼んでおく。先日そういう地域を走った。トレイルランニングのようなものか。こんな場所を走るのは初めての体験だったので感想を書いておく。

trail running
Courtesy of Free Images - Pixabay

トレイル・ランニング (trail running) に興味がある。通称「トレラン」。でもまだ本格的にやったことがない。日本だとトレランに適したコースは山間部に多い。そういう場所には苦手な虫がたくさんいる。蜂アレルギーなのでスズメバチに襲われたら高確率で死ぬだろう。

NHKスペシャル | 神の領域を走る

話は少し変わるけど、南米パタゴニアで行われるランニングのレースがある。パタゴニアはアルゼンチンとチリにまたがる地域だ。このレースのことはNHKテレビの特別番組のWEBサイト「NHKスペシャル | 神の領域を走る」を見て知った。自宅にテレビがないので詳細は不明だけど、この番組はパタゴニアを走る人たちを追った特集らしい。こういう場所を走れたらいいなあと漠然と思った。

特に根拠なく自分が夢想しているパタゴニアのような場所というのは具体的に言うと、

  • 森林ではなく背の低い草がまばらに生える草原なので走りやすい
  • 森林ではないので虫に刺されにくい
  • 木陰がほとんどないので日焼けしやすく熱中症になりやすい
  • 落ち葉のクッションがある森林と違って、草がろくに生えていない荒地は大小さまざまな石が転がっている

…のようなロケーションだ。

パタゴニアのような場所で走りたい。自分の住んでいる地域には南米パタゴニアのような地形はないだろうか?

近場の山間部を Google Maps で見る。現代の農道とか林道はトラクターとか田植え機とか軽トラなど農業用の車両が通りやすいようにコンクリートとアスファルトで舗装されていることが多い。ハイキング・コースでさえハイカーが歩きやすいように舗装されてしまう。自転車に乗る人にとっても舗装されているほうがいいだろう。少なくとも自分の住んでいる町には未舗装の道は絶望的に少ない。長距離ランナーが走りたくなるような長いダートの道はあまりない。山奥に行けば土の道は多いだろうけど、前述したように自分は虫が多い夏の山奥には行けない。

だが Google Maps を何度も見ているうちに、山間部を開墾して農地を造成している地域が目にとまった。山というより丘陵か。自宅から徒歩30分ぐらい。車なら5分程度で行ける距離だ。土地を造成中なのでここの道路はほとんどアスファルトに覆われていない。農地としての完成は数年後かな。周辺の道はそれまで未舗装の状態が続くわけだ。

森林を伐採してできた開けた土地だから蚊などの虫に刺されることはあまりないだろう。ヒルに吸血されることもないだろう。

点在する耕作地。渇ききった土と泥んこになった土。石ころだらけで砂埃(すなぼこり)が舞う道。土が剥き出し状態の区画整理された土地。雑草すらほとんど生えていない。長さ数十メートル、高さ数メートルの巨大な盛り土がいたるところにある。なんだか古墳のような形だ。まあ、パタゴニアみたいな地形かもしれない。あるいは昭和時代の特撮映画のロケ地になりそうな地形というか。

この地域は土砂を運ぶダンプカーが行き来しているけど何しろ広い土地だからランナーが通過しても邪魔にはならないだろう。週末なら工事をやっていないだろう。そう考えて農地造成地を訪れた。そして走った。

走った場所を撮影した。

農地造成地

農地造成地

農地造成地

感想。

  • 山を切り開いて作った道なのでアップダウンがある。厳しい上り坂もあれば穏やかな下り坂もある。
  • ダンプカーが通る道は梅雨どきでも堅く乾燥している。草一本生えていない。無数の小石が転がっている。なので下り坂の部分はすべりやすい。ストライド走法は無謀。ピッチ走法で走るしかない。
  • たまに土木工事の関係者がブルドーザーやシャベルカーなどの重機を操作しているのを見かける。農作業をやってる人をちらほら見かける。それらを除けば全くと言っていいほど人がいない。ランナーが熱中症で倒れたら誰にも気づかれず死ぬ可能性が高い。
  • 造成地なので当たり前だけど水道とかトイレは全くない。長時間走るなら水筒などが絶対必要だ。
  • 木陰が全くないので暑い。そして紫外線が強い。上の写真だと林が見えるけど実際には手前に崖などがあるのでそこに徒歩で近づくのは不可能。水分補給も大事だけどこういう場所は暑さと紫外線との戦いになる。
  • ところどころに崖がある。もちろんガードレールなどない。夜ここを走ったら転落して死ぬだろう。
  • あとで知ったのだが、ランニングを決行した当日は熱中症注意報が出ていた。梅雨はまだ終わっていないから湿度も高かった。気温30度を超える7月の真昼間にこんなところを走る物好きは自分以外にはあまりいないだろう。自動車もモーターバイクも自転車も全く見かけない。ウォーキングをやる人もない。畑仕事をしている人や地盤改良工事の関係者を除けばここは完全に自分だけの世界になる。

trail running
Courtesy of Free Images - Pixabay

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