ArtSaltのサイドストーリー

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ウェストコースト・ジャズの最高傑作 その4

Art Pepper / Modern Art (Intro)
recorded in Hollywood, 1956 and 57

  (左の写真をクリックすると、迫力サイズでご覧になれます)

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アート・ペッパーのファンならご存じのとおり、彼の出来不出来はレコードの曲目に如実に現れる。
不調のとき(たいていは麻薬のせい)は、スタンダード、過去に書いた曲、即興のブルースがずらっと並ぶ。絶好調のときは、当日の吹き込みのために書いたオリジナルの曲がずらっと並ぶ。
1956年12月28日と1957年1月14日のセッションを収録するこのIntro盤はどうかというと、前者のセッションは不調、後者は好調だったと、私は見る。
本盤でドラムをたたくチャック・フローレス(Chuck Flores)が後年こんな証言をおこなっているのを、なんかのジャズ雑誌で読んだ。

「1回目のセッションの直前に、アートの奴は物陰で注射器を使って麻薬をやっていたんだよ。それでも彼のソロはみごとだったのだから、驚いた」(注 ; そのジャズ雑誌はたぶん捨ててしまったので、正確な引用ではないと思う)

ペッパーの名誉のために言っておくけど、彼はその後、麻薬癖を克服すべく、「シナノン」という療養所に入って、立派に立ち直っている。
(シナノンについては悪い噂も聞くが、実際のところはどうなんだろう?)

かつて、ジャズと麻薬は切っても切れない関係だったと言われる(今は違う)。
霊感(inspiration)を得るために薬をやるのか、薬のせいで霊感が失われるのか、どちらが正しいかというと、後者に決まっている。とはいえ、もっとも頼りになるものがおのれの霊感だと錯覚してしまうジャズメンの心情を責める気にはなれない。

薬をやらなかった日の演奏の中では Dianne's Dilemma がいちばん好きだ。フレッシュサウンドの復刻LPではこの曲の別テイクが収録されているので、非常にうれしい。
ふたつのテイクは甲乙つけがたい。いずれを聴いても、ラス・フリーマン(Russ Freeman)とアート・ペッパーというふたつの天賦の才能がこの盤をウェストコースト・ジャズを代表する1枚に仕上げてしまったことに、誰しも気づくはず。

では、薬をやった日の演奏をどうみるか。私にはどうしてもなじめない演奏ばかり。しかし、1曲だけ思わずうなってしまうのがあった。

Bewitched

邦題「魅せられて」(作曲はリチャード・ロジャーズ Richard Rodgers)で知られるこの曲の名演のひとつかもしれない。心の奥底に届くような音楽。

冒頭のジャケットカバーの写真は Ray Avery という写真家が撮影したものなんだけど、これを見てアート・ペッパーに一目ぼれしてしまった私の気持ちが理解できなくもない、と思ったら、
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