ArtSaltのサイドストーリー

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ウェストコースト・ジャズの傑作 その2

Best from the West vol. 1, 2 (Blue Note)
recorded in Hollywood, 1954 and 1955
manufactured by United Artists

彼岸花(ヒガンバナ)やシクラメンの咲く季節になりつつあるけど、きょうも半袖でちょうどいいくらいの陽気 ― という理屈をつけて、ウェストコースト・ジャズの最高傑作とは呼べないけど、傑作であることはまちがいなしの1枚というか2枚を。

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 ― 名門ブルーノートのウェストコースト・ジャズ ―

信じてもらえないかもしれないけど、Blue Note(以下BN)レーベルにはウェストコースト・ジャズの作品がある。この2部作が名門レーベルにとって過去の汚点になったかどうかはともかく、ブームに乗っかった企画ものであることは間違いないと思う。
ただし十インチ(注)時代の話で、このころは黒人の音楽よりも白人を中心にした音楽のほうに注目が集まっていたから、当時のBNには、サル・サルバドール (Sal Salvador) 、ユタ・ヒップ (Jutta Hipp)、ルー・メッカ (Lou Mecca) 、アービー・グリーン (Urbie Green) 等の吹き込みが残されている。
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(注) 言うまでもなく「十インチ」は「とおインチ」です。「じゅうインチ」と読んだら、笑われます。1950年代前半は十インチ・サイズ(25cm)のLPレコードが主流だったのです。

この企画ものを監修したのはレナード・フェザーさん (Leonard Feather) 。この人、高名な音楽評論家でもあり、イベントのプロモーター(?)でもあるんだけど、この手の企画を出すのが大好きな人で、「東 vs 西」とか「男 vs 女」なんていう、キワモノに近いレコードを数多く手がけている ― いちおう言っておくけど、キワモノ専門の人ではない ― 。
ライナーノーツを読んだ感じでは、ショーティー・ロジャーズ (Shorty Rodgers) がらみの人選というか、本企画の実現にあたっては彼の協力もあったのだと思う。
この2部作のうち、第1集がブラインドフォールド・テスト用で、第2集でパーソネルを明かす ― というしかけ。当時レナード・フェザーさんは雑誌 down beat でブラインドのコーナーを担当していたとか。

 ― ようするに、典型的なウエコー ―

キワモノ、企画ものであるといっても、内容はすばらしい(と、ウエコーのファンなら思うのではないかと)。
これを聴けば、ウェストコースト・ジャズの正体を理解できる。ようするに、ちょっとシャレてて、ソロだけでなく編曲の楽しさも味わうことができて、どちらかというとノーテンキな音楽 ― ということ。

パーソネルも遜色ない。3つの編成を楽しめる。ブラインドフォールド・テストの意味は既に薄れていると思うので、書いてみる。

 ― Harry Edison, Herb Walsh, Bob Enevoldsen, Lorraine Geller, Joe Mondragon, Larry Bunker

 ― Conte Candoli, John Graas, Charlie Mariano, Marty Paich, Monty Budwig, Stan Levey

 ― Conte Candoli, Buddy Collette, Jimmy Giuffre, Gerry Wiggins, Howerd Roberts, Curtis Counce, Stan Levey

Herb Walsh はロレイン・ゲラー (Lorraine Geller) の旦那さん。一般的には Herb Geller の名で知られている。
ハリー・スウィーツ・エディソン (Harry Edison) がウエコーのメンバーとみなされているのは少し意外だが、このころロスアンジェルスにいたし、Pacific Jazz レーベルにカルテットの編成で吹きこみをおこなっているから、まあ、いいとする。

パーソネルを見ただけで、1950年代前半の「音」が聴こえてくる ― といっても、私はまだ生まれてないけど ― 。

タイトルは韻を踏んでる。Best from the West 。こういうのを「オヤジギャグ」と呼んで嫌う人もいるかもしれないけど、私は好きだ。
それにしても、ジャケット・カバーのイラストレーション。これはこれで悪くはないけど、もうちょっとオシャレだったら、よかったのに …
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