ArtSaltのサイドストーリー

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Jon Eardley について語ってみようと思った

(2006年12月09日追加部分)
Jazz Professional というサイトがあって、そこにレス・トムキンズ(Les Tomkins)が1978年にジョン・アードレー(Jon Eardley)にインタビューした記事が載っていた。非常に長い。
貴重な記録だと思うので、リンクを貼ると同時に、個人的におもしろいと感じた逸話の部分を翻訳してみた。翻訳の正確性にはもちろん自信はないけど、それほどはずしてないと思う。

⇒ Jazz Professional - Interviews - Jon Eardley

そこ(ニューヨーク)に着いてから3~4週間後のある晩、僕はグリニッジ・ビレッジの「オープン・ドア」でセッションをやっていた。リズム・セクションと3人のトランペットがプレイしてた。トランペットは僕とトニー・フラッセラとドン・ジョセフだったんだけど、そのときのことは全然覚えてないんだ。ただ、自分は楽しんでいたよ。1曲終わったあと、若い女性がやってきて、「ねえ、白いシャツは何枚もってるの?」と言うんだ。「うーん、3枚か4枚だね。なんで?」「こっちに来てちょうだい。夫が会いたがってるのよ」。テーブル席に行ってみた。そしたらそこにジェリー・マリガンがすわってたんだ。

ジェリーが「僕のところでやらないかい?」と言うんだ。「もちろん。いいとも」と私は言った。その日は金曜の晩だったんだけど、彼は「月曜にバルティモアで仕事だよ」と言うんだ。私は「リハーサルとか、何もやってないじゃないか」と言った。「明日、君のところに行って、レコード・プレーヤーとたくさんのレコードを持っていくよ」というのが彼の答えだった。彼は10インチの厚さになるぐらい多くのレコードを持ってきて、「月曜までに全部覚えてくれ」と言うんだ。僕は覚えたよ、全曲ね。彼とチェット(あるいはボブ・ブルックマイアー)の吹きこみを。そうして僕らはバルティモアでバンドを立ち上げた。それから3~4年、僕はジェリーのところで仕事をしてた。離れてた時期もあったけどね。

(2006年12月09日追加部分、ここまで)


Zoot Sims in Paris 1956 (Royal)
recorded in Paris, 1956


きょうとりあげるレコードはズート・シムズ(Zoot Sims)の名義なんだけど、この記事は彼のことを語っているわけではない。ズートのことをとりあげているブログはたくさんあるから、まちがってこの記事を読んでしまった人は他のブログ読んでください。

--- Ducretet-Thomson そして Le Club Francais du Disque ---

1956年のズート・シムズのパリでの吹き込みと言ったら、デュクレテトムソン(Ducretet-Thomson)盤が有名で、すばらしい出来なんだけど、その前日に吹き込まれた別のセッションをご存じのかたも多いと思う。きょうとりあげてみようと思ったのが、その別のセッション。レーベルは Le Club Francais du Disque という。

現在入手できるCDでは、 Ducretet-ThomsonLe Club Francais du Disque というふたつのレーベルへの吹込みがカップリングになってる --- オリジナル重視ということで Ducretet-Thomson への吹き込みだけ収録したCDもある --- 。
ようするに何らかの事情でレーベルは異なってるんだけど、両者は姉妹盤なのだ --- ベーシスト以外のパーソネルはまったく同じ --- 。

でもって、Le Club Francais du Disque 盤のジャケット・カバーがどういうものか見たことがない。Googleのイメージ検索で調べたけど、不明。たしか、これ、十インチ盤だったと思う。
このオリジナル盤がオークションで出品されたら、とんでもない値がつくと思う。私のような庶民にはとうてい手を出せる品ではない。
私が持ってるのはもちろん復刻盤 ^o^o^o^o^

盤を見ると、 Royal というセンターレーベルがある。まぁ、わりと良い音が出る盤だと思う。

ズート・シムズのパリ吹込み盤の写真

Royal --- たぶんフランスのレコード会社 --- が復刻した、この Zoot Sims in Paris 1956 という盤を初めて聴いたときの感想は …


「なんてすばらしいトランペットなんだろう。名前は … ええと、Jon Eardley ? 初めて聞く名前だな …」

--- 幻のトランペッター、ジョン・アードレー ---

でもって、私はここでトランペットを吹いてるジョン・アードレーという人にほれこんでしまった。1950年代に彼が吹き込んだレコードは全部入手した --- といっても、彼の名義の作品は数枚しかないんだけど --- 。
彼のトランペットはチェット・ベイカーに似ているといえば似てるし、似てないといえば似てない。最大の違いはイキの良さ。アードレーはイキのいいラッパ吹き。
そして大きな音量 --- あえて名前はあげないけど、縮こまった吹き方をするトランペッターは私の好みではないのだ --- 。
音がふらつかないところもうれしい。音を変なふうににごらせないところにも好感を持てる。

--- ドラムの音もイイ ヽ(゚∀゚)ノ ---

それから、この Le Club Francais du Disque 盤での聴きどころはアードレーのトランペットの他にもあって、シャルル・ソードレ --- フランス語表記だと、 Charles Saudrais なんだけど、この読み方でいいのかな --- の「バシーン!」「カキーン!」という小気味よい音を出すドラムがいい。
これは以前から何度も言ってるけど、おおざっぱな傾向として、ヨーロッパ吹き込み盤って、なぜかドラムの音がよい。


さて、ジョン・アードレー。
彼のリーダー作の選曲をじっとながめてると、「ビーバップにあこがれを持っていたのではないか」という思いをいだく。たとえば Prestige レーベルに吹き込んだ十インチ盤 Hey There には Sid's Delight というタッド・ダメロン(Tad Dameron)の作品がとりあげられているし、この曲では最初のコーラスのあとのブレーク時にファッツ・ナバロ(Fats Navarro)のフレーズが引用されているのだ。

一般的に言えば、ジョン・アードレーは
「ジェリー・マリガン・カルテット(Gerry Mulligan Quartet)にチェット・ベイカー(Chet Baker)の後任として入ったけど、あまりパッとしなかったラッパ吹き。マリガンのところを去ってからは、故郷に帰って事実上引退し、その後、活躍の場を求めて渡欧した。… 1997年に亡くなった」
というふうに語られる人。残念だけど、この人のファンは少ない。

でも、私にとっては特別な人。
今度生まれ変わったら、トランペットの吹き方を学んで、アードレーみたいな音を出したいなぁ
と本気で思うときもある。

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