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ロングテールと科学

このブログの記事読んで思い出したのが「マーフィーの法則」。

そんなアリ寓話は割とよく聞く話なんだけども、(例えば:競争優位を獲得する最新IT経営戦略)どういったカラミで出てくるかというと、パレートの法則 (Wikipedia) がらみでよく出てくる話だ。あれだ、売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出しているとか仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出しているとか。
MetLog: まん延するニセ「ロングテール」

パレートの法則。
なつかし。学生時代、政治社会学の講義で教わったっけ。

でもよく考えてみるとおかしな話で、パレートの法則自体、法則というほどの何の根拠も無い。法則といっても科学のそれではなく単なる経験則。話としては面白いがコジツケの域を出るものではなく、ただの思い込みだ。2:8だったり1:9だったりアバウトだし、なんとなく当てはまるケースが多いよね、という占いの結果みたいなものでしかない。それを数学や物理の定理の如くに語る経済学者やコンサルもそれに踊らされる連中というのも哀れなものです。
MetLog: まん延するニセ「ロングテール」

これは少し微妙な問題をはらんでいる。何が微妙かっていうと、もともと社会科学とか人文科学というのが微妙。自然科学と違って、社会科学や人文科学というのはヒトを研究対象とするから、実験という作業が難しい。ゆえに
法則といっても科学のそれではなく単なる経験則
と揶揄される法則も多い。

社会科学には「統計」とか「社会調査」いう手段があって、自然科学の「実験」に似ている。しかし、これが「実験」と同じかといったら、もちろん違う。
「科学的か否か」という言い古された問題で大事なのは、よく言われるように「再現が可能か否か」ということだ。
まったく同じ条件で同じ結果が出れば、仮説の正当性が保障される。

といっても社会科学の場合はやっかいな問題があって、「まったく同じ条件をつくれるかどうか」、そこがよく論争をややこしくする。

ある仮説、学説が科学的かどうかは、「検証が可能か」あるいは「反論を許すか」である、と言った人がいる。
二枚貝の研究者であり、ナチュラル・ヒストリアンであり、人気エッセイを書いていたスティーブン・ジェイ・グールド(Stephen Jay Gould)のことばだ --- 正確な引用ではない --- 。

つまり、反論することもできない学説というのはゆるぎないものに見えるが、実は科学的でもなんでもない、ということ。
たとえば、「この地球には地球外生物が地球人のふりをして、こっそりと住んでいる」--- なんていう説は、事実なのか事実でないのか検証できないし、論理的に「そんなものはいない」と反論することもできない。よって、「この地球上には異星人が住んでいて …」なんていう論文が学会で発表されても、それは科学的ではない、と言える。

さて、「ロングテール」なることば。これを学説と呼んでいいのか、理論と呼んでいいのか、わからないけど、やっぱり「経験則」だろうな。
きちんと統計をとれば、ロングテールが「法則」の名に値するかどうかわかるじゃないか、と考える人もいるだろう。
でも、その「統計」という奴が曲者で、社会科学では統計の正当性というか信用性がはっきりしないことが多い --- だから、学者の論争は絶えることがない --- 。


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こんにちは。私は理系なので経済のことはよく知りませんが、長時間テイル(long-time tail)という言葉なら、割と非平衡系の統計力学などでは普通に出てきます。

例えば、粒子などが拡散する場合に、指数関数的に減衰せず、ベキ級数的に減衰しているときに使う言葉です。拡散によりすそ(tail)を引いているだとか、ベキ則(power law)で減衰しているから拡散の効果かもしれないという風な感じです。

多分、時間的な波及効果が非常に遅い場合に観測されるのでしょうが、経済をブラウン運動のようにとらえることができれば、確かに、統計力学的に説明できるかもしれませんね。相当、近似する必要があるとは思いますが。
2007/01/24(水) 17:19:06 | URL | thorysgary #7uLS4I8I[edit]
はじめまして、thorysgaryさん。
コメントいただいて非常にうれしいのですが、かつて典型的文系人間であった私には文面がよく理解できません。
「The Black Crowes」というブログをざっと拝見しました。学生時代をなんとなく思い出しました。Google Reader と livedoor Reader に登録して購読します。気が向いたら、コメントを寄せたいと思います。
2007/01/24(水) 21:26:48 | URL | ArtSalt(管理人) #K4S6As/g[edit]
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