ArtSaltのサイドストーリー

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"JORDU"が亡くなってからもうすぐ1年

BIRD'S NIGHT
The Music Of Charlie Parker (Savoy)
recorded live at the Five Spot Cafe, New York, 1957
先日デューク・ジョーダン (Duke Jordan) のことを書いた。
Blue Note にハズレはないか - Tina Brooks の "True Blue" で聴かれるジョーダンのすぐれたピアノ伴奏

その流れでデューク・ジョーダンについてもう少し書いてみる。

初めて彼のピアノに驚かされたのは、Savoyレーベルの "BIRD'S NIGHT - The Music Of Charlie Parker" という、チャーリー・パーカー追悼ライブを収めたレコードを聴いたときだったと思う。

パーソネルは
Cecil Payne (bs), Phill Woods (as), Frank Socolow (ts), Duke Jordan (p), Wendell Marshall (b), Art Taylor (ds).

ブラスが1本も入ってなくて、リード3本というフロント。
パーカー追悼ライブだから、まあ、いいか。

本盤で聴かれるジョーダンのピアノはややソウルフルな感じ。
シングル・トーンを多用する。

ジョーダンは「バップ・ピアニスト」と称されることが多いと思う。
でも「パウエル派」の呼称は本人も勘弁してほしかったんじゃないかな。なんでかっていうと、彼とバド・パウエル (Bud Powell) は同時代のピアニストなんだから。

私はモダン以前のジャズに詳しくないので、はっきりしたことはわからないけど、テディー・ウィルソン (Teddy Wilson) とかの影響も受けているはず。

ピアノの殺気

レコードの写真

A面B面あわせて4曲。当然すべてチャーリー・パーカーの曲。どれもこれもすばらしい演奏。
でも、あえて1曲選ぶとすれば、やはりA面のトップ "Parker's Mood". 背筋がぞっとするほどの名演。
特にデューク・ジョーダンのピアノとアート・テイラーのドラムには殺気すら感じる。

「殺気」ということばが不適切なら、「凄味(すごみ)」と言いかえてもいいけど、やっぱり「殺気」ということばを使いたい。

なぜジョーダンのピアノ・タッチに殺気を感じてしまうのか。
彼はチャーリー・パーカー(通称 "Bird")のコンボのレギュラー・ピアニストだった。亡きバードに対する特別な感情があったに違いなく、このライブでも、ある種の決意をもってステージにのぞんだはず。
(バードは麻薬でボロボロになって1955年に亡くなっている。35歳だった。本ライブ盤はその2年後、1957年の録音)

はっきり言ってしまうけど、フィル・ウッズのアルトなど聴いちゃいない。デューク・ジョーダンのピアノとアート・テイラーのドラムに耳を傾けていたほうが幸せ。

キング盤はいただけない

で、下卑た話を少し。

このレコード。"BIRD'S NIGHT - The Music Of Charlie Parker".
日本でLPレコードの形で最後に復刻されたのは、キングがSavoyレーベルの国内発売権を持っていたときだったと思う。
(その後、Savoyの権利は日本コロンビアに移り、また別のレコード会社に移り、現在はどこなんだろ?)

で、キングが「LP絶対支持の愛すべきジャズ・ファンに送る…… - 最後のジャズLP」と銘打ってたくさんのSavoy盤を復刻した時代(1990年ごろ)があった。そのシリーズの中の1枚が "BIRD'S NIGHT - The Music Of Charlie Parker" だった。

これがすさまじく感動しない音。
デューク・ジョーダンのピアノには殺気の「サ」の字も感じられない。

オリジナル盤ばかり珍重する風潮もどうかと思うけど、このときのキング盤は本当に音がダメダメだった。

今はどうなのかな。CDではどういう音がするんだろ。
MP3? What?

LPレコードで聴きたい、というのであれば、あのときのキング盤はやめたほうがいいと思う。米Savoy盤を探すべきではないかと(ファースト・イシューでなくてもいいから)。
そんなに高くないし(10,000円以内で買えるはず)。

Jor-Duが亡くなってからそろそろ1年になる

デューク・ジョーダンは昨年8月に亡くなった。
悲しんだファンは多かったと思う。

残念なことに、母国(アメリカ合衆国)での評価は彼の実力に見合うものではなかった。しかし、欧州、そして日本では熱烈な支持を得た。
音楽家として幸せな晩年をすごしただろうと信じたい。

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