ArtSaltのサイドストーリー

音楽、フリーウェア、WEBサービス、食べものなどに関する日記。トラックバック、コメント歓迎。

Quarteto Novo ってどんなバンド?

Quarteto Novo (EMI)
recorded in Brazil(?), 1967(?)


夏はボサノバに限る、とかいう話を先日書いたけど、まだ梅雨の真っ最中だから、なんか、こう、ぱーっと明るく行こうや! っていう気持ちがあまりないのが実情。
たとえばジョアン・ジルベルト。
好きな音楽家なんだけど、彼の音楽聴いてると、よけいにジメジメしそうな気もするし。

で、ひたすら脳天気な音楽を聴こうと思って、WEBのラジオ finetune Wii Player とかPandoraでラテンを聴いてるけど、必ずしも自分の思ったとおりの選曲がなされるわけじゃないから、かえってイライラ感が増すこともあるわけで。

それでやっぱり、手持ちのレコード、CDをひっぱり出す。

中古レコード店における店員と客の不可視の闘いについて

以前吉祥寺に住んでいたころ、よく通いつめていた中古レコード店(店名忘れた)でのできごと。
「ジャズのレコードの、めぼしいのはないかな」といつものようにエサ箱に貼りついていた。
そしたら聴こえてきたのがラテン音楽。
中古レコードの店だから、仕入れた品の検盤を兼ねて店員がレコードをかけるのはいつものことで、ふだんは私も別に気にもとめないのだけれど、このときは違った。
なんか、イイ。ものすごく。
誰の盤だ?

レジ付近の商品を物色するふりをして、ターンテーブルにのっかってるレコードのセンターレーベルをちらちらとのぞいてみた。

|・) |_・) |・_・) |(・_・)

1分間に33回転と1/3のスピードで回転してるから、よくわからない。
動体視力のなさを嘆く。

店員の人はおそらく、
「ふふふ。このレコードの名義が誰なのか、わかるまい w」
とか心の中で考えてる可能性が高い。

そういうふうに妄想すると、よけいに腹が立つというか、ほしくなってくる。

まだ値札をつけていない品だろう。早く入手しなければ。あした会社帰りにまた店に寄ろうか。いやいや、今までそうやって何度おめあてのレコードを買い逃したことか。あしたの昼ごろに誰か来て、この幻の名盤(?)の存在に気づき、「ニヤリ」とほくそ笑みながら買ってしまうかもしれない。

しかたない。思い切って店員さんに頼みこんだ。
「これ! 売り物? 買う」

こちらの意図を把握した店員は数秒後、値段を告げた。そんなに高くなかった。

Quarteto Novo のジャケットの写真

"Quarteto Novo" の正体


パーソネル、録音された年、などなど、基本的な情報が長年謎だった。ライナーノーツには、Airto, Hermeto, Théo, Heraldo という人名の一部らしきもの、それ以外は曲名しか書いてないから。

全く違う角度から全く同じ疑問を抱いていた人がリオデジャネイロにいた。
音楽のことをことこまかに書いているブロガーらしい。
Loronix: Special Post | Who are these guys?
「写真に写ってるこいつら、誰?」っていうスレッド

Hermeto Paschoal (flute) Airto (triangle) Theo de Barros (guitar) Heraldo do Monte (guitar) and Geraldo Vandre (hahahahahahaha!!!JackBH というレスがついている。

"Quarteto Novo" という謎のバンドの正体はやはりAnswers.comで判明。
Quarteto Novo: Information from Answers.com

それによると、

  • 1966年にバンドは結成された。
  • 当初は Heraldo do Monte (violin, guitar, banjo and viola), Airto Moreira (drums and percussion), Théo de Barros (bass and violin) の3人からなる "Trio Novo" だった。
  • その後、Hermeto Pascoal (piano,brass, flute) が加わって "Quarteto Novo" になった。

とにかく、積年の謎が判明。

このCDをAmazon.co.jpで調べてみた。

  • EMIミュージック・ジャパンという会社からリリース。
  • 価格がなんと8,159円から10,205円(2007年07月08日現在)。廃盤だから?
  • Half.comだと、27.85USドルから買えるんだけど(2007年07月08日現在)、高額であることに変わりないわけで。

Amazon.co.jpに載っていたレビューを転載。

★★★★★ 世界の音楽史が生んだ天才, 2003/8/28
By porpola

エルメート・パスコアルが、アイルト・モレイラ、テオ・ヂ・バホス、エラルド・ド・モンチというこれまた天才肌のツワモノ3人と組んだブラジリアンジャズバンドが、このクアルテート・ノーヴォだ。

のちに作曲の天才を爆発させることになるエルメートだが、このアルバムは彼やアイルトが伴奏を勤めていた作曲家ジェラゥド・ヴァンドレの曲がほとんどを占めている。

しかしヴァンドレの曲が充分イカれているうえに(7拍子の「ミストゥラーダ」を聴いてくれ!)、エルメートの変態アレンジが加わって40年も前のアコースティック音楽とはとても思えないとんがった内容になっている。
しかもどことなくポップでプリティなところが恐ろしい。

ピアノ、フルート、2ギターにベースによるメロディが織り成す複雑なキメと和声のドレスの下に、激しく繊細なパーカッションの鼓動が脈打つ。
ジャズ、クラシック印象派、フォルクローレ、ボッサノーヴァなどの音楽が高い緊張感で混ざり合った、まさに混血の血ブラジルの象徴とも言えるインストミュージックだ。

その音楽の美しさに、耳の奥に水晶の塔が屹立したような衝撃を受ける、人類の宝的アルバム。
マジでやっちゃうぞ、世界遺産登録申請。

Quarteto Novo のジャケットの写真

10,205円という価格にふさわしいCDかどうか私は何とも言えないけど、ラテン愛好家だけでなくジャズ・ファンにも聴かせてあげたい1品。

関連エントリ(2007年07月08日以前)

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