
ソニー・クラーク(Sonny Clark)のピアノが好きなので、彼のレコードをよくかけるのだけれど、有名な Blue Note レーベルの "Sonny Clark Trio" は以下の理由であまり好きではなかった。
でも、最近、Timeレーベルの "Sonny Clark Trio" (後注)を愛聴するようになって、Blue Note の "Sonny Clark Trio" に対する見方が変わった。
うーん、まぎらわしい。
ようするに、 "Sonny Clark Trio" という全く同じ題名のレコードが Blue Note レーベルにもTimeレーベルにもあるんだ。両者は全く別物。
ここでは便宜的に「BN盤」、「Time盤」と呼んで区別することにする。

Time盤はオリジナル曲が多い。アップテンポの曲が多い。
BN盤はスタンダードナンバーが多い。アップテンポの曲が多い。
両者の違いで目立つのがスタンダード中心か、オリジナル中心かということ。
ソニクラは作曲の名手。Blue Minor しかり、Minor Meeting しかり、Nicaしかり。
ところが、BN盤には彼の曲がひとつもない。これはひどい。
でも、A面1曲目の Be-Bop によくよく耳を傾けてみると、「おっ、けっこういいな」と思うようになった。ソニー・クラークのオリジナルではないけれど、彼の得意とするマイナーなフレーズが頻繁に出てくる。
このBN盤は一般的にはB面2曲目の「朝日のようにさわやかに」の名演を聴ける盤として知られていて、それは確かにそのとおりなんだけど、それだけじゃなかった。
だが、しかし、こうも思うのだ。このBN盤をフィリー・ジョー・ジョーンズのやかましいドラムを思いっきり堪能できる盤として聴いてもいいのではないかと。
ピアニストが名義になっている盤だからといって、ピアノばかりに耳をそばだてていてもおもしろくない。
(逆に、Time盤はソニクラのピアノに集中して聴くことが多いね)
BN盤は、フィリーの大音量、爆発系ドラムを徹底的に聴くべし。