「丸元淑生氏、逝去 @ Repetitive Restructure」を読んで、ひさしぶりに丸元さんの「システム料理学」(文春文庫)を取り出した。
デンマーク製のエレクトロラックスという冷凍冷蔵庫を買うべし、というくだりは懐かしいな。これを読んで本当に巨大な冷蔵庫を買った人たちもいるに違いない。
私にはこういうおおげさな料理(および料理するに当たって必要な装備、備品)は合わないな、と感じたものだ。

丸元さんの主張は間違ってはいない。
いわく、料理に砂糖なんか使ってはいけない。野菜の茹で汁を捨てずに他の料理に使え。蓮根の皮をむいてはいけない、等々。
でも、あの本に書かれていることをすべて真似してたら、料理以外の生活がおろそかになってしまうような気がする。
であるから、私は魚柄仁之助さんという人の本に書かれているような方法を選んだ。
両者の言っていることはそれほど大きな違いはない。でも、なんか根本的に違うんだよなぁ。
たとえば玄米食。丸元さんは玄米をすすめるけど、魚柄さんは「無理して玄米なんか食べる必要はない。ビタミンの欠乏が気になるなら、米に押し麦を混ぜて炊けばいい」という立場。
いわゆる「お取り寄せ」についても否定的で、「近所で似たようなものが売られているはず。それを買えばいい」という考え。
料理に関してストイックな態度をとられていた丸元さんのような人が、よりによって食道ガンで亡くなるという事実。複雑な心境になった。