ArtSaltのサイドストーリー

音楽、フリーウェア、WEBサービス、食べものなどに関する日記。トラックバック、コメント歓迎。

スーパーの店内で聞こえてきたWarne Marsh

先日、梅酒の材料になる青梅を買いにスーパー富士屋に行ったときのこと。
店内に足を踏み入れた瞬間、聞き覚えのある音楽が。

Warne Marsh Quartet (Mode)
recorded in Hollywood, 1957

西海岸のレーベルModeがつくった1957年録音のレコード。ロケーションはもちろんハリウッド。
スーパー富士屋に流れていた音楽はA面の最後の曲 Playa del Ray だった。
ここの店長はジャズ好きなのか、と一瞬思ったものの、もちろんその可能性はゼロに近く、すぐに有線放送だと気づいた。
それにしても、ファミレスとか居酒屋とかホテルのロビーでたまたまジャズが聞こえてきたりすると、やっぱり驚く。それが自分の知っている曲、演奏だった場合はなおさらだ。
不思議なことに、そういうところで聞こえてくるジャズはいつものジャズよりも数段良く感じられたりする。

ちなみにウォーン・マーシュの次に流れてきたのはチェット・ベイカーだったと思う。私の記憶違いでなければ、Quartet : Russ Freeman and Chet Baker (Pacific Jazz PJ-1232) の1曲。

⇒ チェット・ベイカーの全盛期は?
⇒ 疲れた日はCDでチェットのライブ盤を聴く

この日の有線はウエコー特集をやっていたのかも。

さて、そろそろ本題。

このレコードは少し異色だ。Modeらしからぬ、ややこもった音。同レーベルの"Richie Kamuca Quartet"や"Conte Candoli Quartet"や"Pepper Adams Quintet"のような、抜けるような、スカッとした音を期待すると、裏切られる。

⇒ ひたむきなラッパ吹き - Stu Williamson で"Pepper Adams Quintet"をとりあげたので、よかったら読んでください

音は若干不満。しかしそれを補って余るのが、心温まるマーシュのテナー。
日本語解説で寺島靖国さんが指摘しているとおり、本盤でのマーシュの選曲はいつもとちょっと違う。ようするにトリスターノ派っぽくない曲がずらりと並んでいるのだ。
中でも私のお気に入りなのが

You are Too Beautiful
Autumn in New York
Everything Happens to Me

の3曲。
はっきり言うと、この盤はマーシュの作品としてはそれほど優れているわけではない。彼にはもっとすばらしい盤があるのだ。
しかし、付け加えさせていただきたい ―― マーシュは本当は上記のような曲、ほのぼのとした、温かい感じの音楽が好きだったのではないか。トリスターノの音楽をしばしばやっていたのは「つき合い」というかある種の「ポーズ」だったのかもしれない(音楽界では「トリスターノ派」というだけで、ある種のブランドを持てるのは否めない事実)。
そう考えると、このレコードに対する思い入れがわいてくる。
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マーシュが遺した傑作の一枚について、興味深く読ませていただきました。色々な意見、好みがあるのは承知していますが私の意見はこうです。
1)この作品、マーシュの代表作の1枚。同時期の、似たような企画のアトランティック盤に比べはるかに出来が良い。2)「トリスターノ派というだけである種のブランドを持てるのは否めない事実」のコメントは、良い意味でも、悪い意味でも興味深い。トリスターノ派というだけで
失ったギグもあったと思いますが、、。3)「トリスターノの音楽を、、、」のくだりには、正直吹きだしました(失礼)。ところで話は違いますがマーシュの息子のジェーソンさんが今日本で英語を教えているのをご存知ですか?知的な、雰囲気のある好青年です。いずれにしてもこの作品、ホンワカムードの作品と思われるのには抵抗あり。内容はいつもと同じく、厳しく、スピーカーに対峙して聴きたくなる凛としたものです。
2006/09/12(火) 08:53:07 | URL | swing dog Rick #-[edit]
再度のご訪問、コメント、ありがとうございます。
「音楽」カテゴリの記事をだいぶ読んでいただいたようで、恐縮です。
ご覧のとおり、私は音楽をちゃんと学んだことはないし、マニアと名乗れるほどの者ではありません。
ただ、これは私個人のブログなので、ある程度、無責任に記事を書いています。

swing dog Rick さんはひょっとして有名なかたではないですか? 「コメント」という形で某ブログをたびたび訪問なさって、デューク・ジョーダンの訃報、ニールス・ペデルセンの訃報をお知らせしていたかたと同一人物ではないかとお見受けしましたが…

私が利用しているFC2ブログは「非公開コメント」が可能です。さしつかえなければ、サイトまたはブログのアドレスを教えていただきたいです(ジャズに関して質問したいことがたくさんあります)。

マーシュの息子さんの話は初耳です。ウォーン・マーシュと日本の接点と言ったら、妙中俊哉さんでしょうか。

彼の作品でいちばん好きなのはXanadu盤(ハンプトン・ホーズ、ジョー・モンドラゴン、シェリー・マンとの共演)ですが、あくまでも「好きな」盤です。
「すぐれているかどうか」で判断して記事を書くのは今後、少し遠慮します。
2006/09/12(火) 21:24:00 | URL | ArtSalt(管理人) #K.0xfTSU[edit]
あくまで私の意見を申し述べただけです。どうぞ気になさずに。私も音楽を学んだことは有りません。優れているかどうかを判断するのは遠慮するとのことですが、好き嫌いだけで聴くのは全く進歩がありません。某ジャズ喫茶のマスターと同じレベルです。優れているかどうかを見極める耳を持ちたいものですね。音も重要ですが、外国の立派なジャズ評や、文献もお読みになれば段々、ジャズの真の素晴らしさがわかってきます。私も若い頃、毎晩2時ぐらいまでジャズモンスリーやジャズジャーナル、ダウンビートなど読んで興奮していました(10年間ぐらい)。大体マーシュを取り上げること自体素晴らしいではないですか。また私は常々その作品を最低20回は聴かないとその価値はわからないと思っています。どこかのブログのように、毎日、買ったCDをすぐさま載せられるような良い耳を持ち合わせていません。どんどん御自分の感性でお書きください。こちらも勉強になります。
2006/09/12(火) 23:17:27 | URL | swing dog Rick #-[edit]
>どんどん御自分の感性でお書きください

それを聞いて少し安心しました。
繰り返しになりますが、swing dog Rick さんの正体というか、連絡先を教えていただきたいというのが本音ですが、ダメでしょうね。
2006/09/13(水) 22:05:27 | URL | ArtSalt(管理人) #K.0xfTSU[edit]
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