ArtSaltのサイドストーリー

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脳をコンピュータに融合する技術

ことばをしゃべれない。手を動かせないから文字も書けない。でも意識ははっきりしている。まあ、早い話が「脳死」の正反対みたいなもんか。そういう人たちの希望となりそうなハイテク。「脳でパソコンを操作する、全身麻痺の研究者:動画 | WIRED VISION」を読んで知った。

ジョギングの映像は9年前に撮影されたもの。このとき Scott Mackler さんは既に自分が不治の病であることがわかっていて、体を自由に動かせていたときのメッセージを息子たちに向けて残したわけだ。

デジタルの声だけれど、Macklerさんははっきりと "Because I can still communicate." と言っている。CBS NEWS によると、彼は University of Pennsylvania に勤めている研究者で、「なんとか」っていう難しい病気になってしまい、脳が筋肉を制御できなくなってしまったけれど、この技術の助けを得て現在も同大学で毎日普通に研究活動を続けているんだとか。

BCI (brain-computer interface) と呼ばれるこの技術を開発したのは New York State's Wadsworth Center の神経科学者 Jonathan Wolpaw さん。被験者が脳内で思いついた文字をコンピュータがひとつずつ表示する映像は衝撃的。後半では猿(もちろん ape じゃなくて monkey です)の脳とロボットのアームをつなげた実験が出てくる。12分23秒の動画のナレーション(英語)は非常に聴き取りやすいので、我慢して全部見る価値はじゅうぶんある。

 


 

ここから私事。

これを見てて複雑な気分になった。つい数ヶ月前、癌を患った父が死んでしまったんだけど、死ぬ数日前がこの動画と同じような状況だったからだ。

そのときの父は人工呼吸器をつけていたから当然話すことはできず、視覚もおぼつかず、握力は衰えてしまったから筆記用具で何か書くこともできなかった。しかし聴覚ははっきりしてたらしくて、こちらの話すことに対して首を縦に振ったり横に振ったりすることによってかろうじて私たちと意思の疎通ができた。でもやっぱりそんな会話はあまりにも非効率で、歯がゆかった。

解剖学者、養老孟司さんの唯脳論に従って言えば、身体という不浄なものを捨て、脳をコンピュータに融合させてしまうのはヒトという生き物の究極的かつ理想の姿だ。ひたすら脳だけを肥大させ、脳以外の身体を排除してきた世界の未来が明るいものかどうかはわかんないけど、一概に悪いとも言えない。救われる人だっている。この動画見てそう思った。

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