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so, as の感覚の違い

肯定文で "so well as ___" という表現は使ってはいけない?

大西泰斗氏の信者が集う掲示板で先日見つけた2年前のレス。"so well as ___" という表現は否定文では使えるけど、肯定文では使ってはいけない、という通説があるらしい。ホンマかいな。

1 たくみ★ [] Date:2007/04/06(金) 23:47:14 ID:???0 Be:
こんにちは。

東北薬科大学の問題を解いていて疑問に思ったことがあります。

I am sorry I cannot speak English so well as you.

の文を仮定法に書き換えなさいという問題で,
答えは以下のようになっていました。

I wish I could speak English as well as you.

それで解説では【so well as youは不可】と
書かれてありました。

これはどうしてなのでしょうか。

【中略】

18 算数K★ [] Date:2007/04/14(土) 20:26:56 ID:???0 Be:
たくみさん,パーヤンさん,こんにちは。Diderotさん,お久しぶりです。

河上道生『英語参考書の誤りとその原因をつく』の関連項目を要約してみます:
* not as ... as は正しくなく not so ... as が正しいという人もあるが,現在ではどちらも用いる;意味は同じと考えてよい。(根拠は英米の語法書,文法書)
*昭和30年代まではわが国の英語教育界では as ... as の否定は not so ... as だとし,not as ... as を認めない傾向が強かった。
*米国のある調査によると,19世紀の中頃は作家の11.7%が否定文で as ... as を用い88.3%が so ... as を用いたが,いま(1962年)では53.6%が as ... as を用い46.6%が so ... as を用いる。
* so と as はもとは同じ語に由来し,so ... as と as ... as はともに肯定されても否定されても同等を表す;しかし so は Do you know anyone so capable as Irene? のように,珍しく高い程度を意味するのにしばしば用いられる;この例では so はあたかも声を高めているかのごとく,強意詞の効果をもつ;それゆえ,たいていのすぐれた著者や話者は,このように調子を高めたいときの外は,肯定文だけでなく否定文でも as ... as を prefer する。(A Dictionary of Contemporary American Usage からの引用)

要するに,
so ... as も as ... as も肯定/否定にかかわらず同等を表すのに使われる
・両者の差は微妙(文脈や表現によると思います)
so ... as には現在ではパーヤンさんの仰るように程度を高めるニュアンスがある(so old that ... 〈高齢〉と old enough to ... 〈適齢〉の違いのようなものでしょうか)
ということだと思います。

as well as と so well as - livedoorしたらば掲示板】bold指定は引用者

長ったらしい引用になっちゃったけど、ようするにこのスレッドでは下記2つの比較をしている。

  1. I wish I could speak English so well as you.
  2. I wish I could speak English as well as you.

「肯定文で "so well as ___" という表現を使う#1は間違いであり、"as well as ___" を使う#2が正しい」という通説は正しいか。結論としてはこの通説は現代ではあまり通用しないらしい。

soas をどう使い分けるか

以下は so, as の感覚の比較。直説法と仮定法の違いはとりあえず無視。

I am sorry I cannot speak English so well as you.
I wish I could speak English so well as you.
「あなたの話す英語は上手である」とヨイショする感覚が強くある。「あなたは上手に英語を話します。私はそのぐらい上手に英語を話したいのです」。
I am sorry I cannot speak English as well as you.
I wish I could speak English as well as you.
「あなたの話す英語は上手である」とヨイショする感覚が希薄。「あなたの話す英語が上手か否かは私の関知するところではありません。あなたが英語を話す程度と同じ程度に私は英語を話したいのです」。

結論

話は変わるけど、「以下の直説法の文章を仮定法に変えて同じ意味になるように書き換えなさい」という類の外国語教育はそろそろやめたほうがいいと思う。直説法と仮定法が同じ意味になるわけないでしょ。言語はパズルゲームではないのです。

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    asall so (quite so) であり、「全くそうだよ」の意味であり、「同時性、同一性」である。
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