
ソニー・クラーク(Sonny Clark)のピアノが好きなので、彼のレコードをよくかけるのだけれど、有名な Blue Note レーベルの "Sonny Clark Trio" は以下の理由であまり好きではなかった。
でも、最近、Timeレーベルの "Sonny Clark Trio" (後注)を愛聴するようになって、Blue Note の "Sonny Clark Trio" に対する見方が変わった。
うーん、まぎらわしい。
ようするに、 "Sonny Clark Trio" という全く同じ題名のレコードが Blue Note レーベルにもTimeレーベルにもあるんだ。両者は全く別物。
ここでは便宜的に「BN盤」、「Time盤」と呼んで区別することにする。

Time盤はオリジナル曲が多い。アップテンポの曲が多い。
BN盤はスタンダードナンバーが多い。アップテンポの曲が多い。
両者の違いで目立つのがスタンダード中心か、オリジナル中心かということ。
ソニクラは作曲の名手。Blue Minor しかり、Minor Meeting しかり、Nicaしかり。
ところが、BN盤には彼の曲がひとつもない。これはひどい。
でも、A面1曲目の Be-Bop によくよく耳を傾けてみると、「おっ、けっこういいな」と思うようになった。ソニー・クラークのオリジナルではないけれど、彼の得意とするマイナーなフレーズが頻繁に出てくる。
このBN盤は一般的にはB面2曲目の「朝日のようにさわやかに」の名演を聴ける盤として知られていて、それは確かにそのとおりなんだけど、それだけじゃなかった。
だが、しかし、こうも思うのだ。このBN盤をフィリー・ジョー・ジョーンズのやかましいドラムを思いっきり堪能できる盤として聴いてもいいのではないかと。
ピアニストが名義になっている盤だからといって、ピアノばかりに耳をそばだてていてもおもしろくない。
(逆に、Time盤はソニクラのピアノに集中して聴くことが多いね)
BN盤は、フィリーの大音量、爆発系ドラムを徹底的に聴くべし。
ポール・デズモンド(Paul Desmond)は1977年に癌で亡くなってるから、この演奏は死の2年前をとらえた映像ということになる。演奏している曲は Emily。
YouTubeでデズモンドの映像をいくつか見かけるけど、これがもっとも秀逸。晩年の彼はこういう音色を愛していたんだなぁ。当時ははっきり言ってセミリタイア状態で、残されたレコードは多くないから、この時期の映像は貴重だと思う。
今日にいたるまで多くの音楽家にとりあげられているこの曲の印税は現在どこに行っているか?
彼と長年バンド活動を共にしてきたデイブ・ブルーベック (Dave Brubeck)の話によると、デズモンドは Take Five の印税を赤十字にポーンと寄付してしまったんだとか。
この話は、昔読んだ米版 Down Beat で知ったんだけど、 "the world's slowest alto player" と自ら名乗っていたデズモンドにふさわしい逸話だと思った。
ポール・デズモンドは決してめぐまれた生活をしていたわけではなかったようで、結婚暦は1度あるものの、晩年は家族もなく一人でアパートメントで暮らし、肺癌にむしばまれた体を癒していた。
1977年5月のある朝、息絶えていた彼を最初に発見したのは、雇われていたお手伝いさんだったという。彼らしい最期だったと言えるかもしれない。
実を言うと、この映像は以前にもYouTubeで見たことがあって、数カ月後に削除されている。著作権法上の問題かな。おそらくこれもじきに消えるでしょう。
オーディオ専用のメディアプレーヤー foobar2000 v0.9.5 が正式公開されていることを数日前知った。念のため設定ファイルをバックアップしてから上書きインストール。
foobar2000のUIをWinampみたいな格好いいものにするには、Columns UI っていうのを使わなくてはならない。でも、version 0.9.5 はそれを使わなくても、そこそこサマになるみたい。
で、いろいろやってみた。今までとたいして変わんないけど、これでいいや。foobar2000はうちのデフォルトのメディアプレーヤーだけど、今のところネットラジオと英語学習にしか出番はないからね。

foobar2000 v0.9.5 になって、ひとつ気にらないことがある。いわゆる「ワンキーショートカット(one key shortcut)」を指定しようとすると、警告メッセージが出てくること。「modifier使ったほうがいいよ」って。
もちろんこんな警告なんて無視して設定しちゃえばいいんだけど、Spaceキーに Play/Pause を、Rightキーに Seek ahead by 5 seconds … というふうに割り当てている自分としては少し複雑な気分。コテコテ趣味のWinampと違って、キーボードショートカットを自由自在にいじれるのがfoobar2000の強みなのにね。
先日ちょっとご紹介した音楽プレーヤー(Winamp, iTunes, foobar2000等)用のプラグインMiniLyrics。
動画を見つけてきた。
先日の記事に載せたスクリーンショットがあまり美しくなかった(特にフォントが)ので、あらためて少しましなものを掲載。

英語の歌詞なら問題ないけど、ときどき日本語の歌詞が文字化けするらしい。そういう場合はエンコードを Simplified Chinese (簡体中国語)にすると解決した、という報告あり。
ネット上で共有されている歌詞だから、中国語圏の人たちがアップロードした歌詞が多いんだろうね。
MiniLyricsで見つからなかったら?
MiniLyricsには歌詞の編集機能がある。自分で歌詞をどっかでコピーしてくればいいんだけど、これ以上は語るまい。
(当然、歌詞をMiniLyricsにアップロードすることもできる)
下もMiniLyricsのスクリーンショットで、最近はまっている英語学習SNS iKnow! のポッドキャストを再生してるところをキャプチャー。
英語と日本語の文章が対になって映画の ending credit roll のようにスクロールするから、学習効率も上がる … かもしれない。
「文字コードがどうたらこうたら」という事情でこちらはきれいなフォント。

無料で楽しく英語を学べるiKnow!のポッドキャストを再生しているスクリーンショット。foobar2000とMiniLyricsの組み合わせ。上の青いウィンドウがMiniLyrics, 下の緑色のウィンドウがfoobar2000.

iKnow!のポッドキャスト(ダウンロード済みのMP3)を音楽プレーヤーfoobar2000で再生すると、自動的にMiniLyricsが現れ、映画のエンディング・ロールみたいに英文と和訳が下から上にスクロールしていく。
(^^) これはちょっと感動。
iTunesとかWinampみたいな激重ソフトなんか使わずにがんばった甲斐があった。低スペックのパソコン使ってる自分みたいな者にとって、foobar2000 + MiniLyrics というのは最適な組み合わせだな〜
MiniLyricsというのはWinamp, iTunes, Windows Media Player, Real Player 等々で使えるプラグインであり、本来はインターネット上で共有されている音楽の歌詞をぶっこ抜いてきてリアルタイムに表示するソフトらしい。自分はそういうJASRAC泣かせの危ない世界のことはよく知らないけどね。
もちろんfoobar2000のプラグインとしても使える。両者の関連づけに難しい作業はまったくない。あっけないほど簡単。
iKnow!で配信されているポッドキャストには、冒頭のスクリーンショットにあるような英文と和訳のプレーンテキストが "UNSYNCED LYRICS" というメタデータ(タグ?)としてもともと埋め込まれている。(Thanks, iKnow! staff.)
UNSYNCED LYRICS っていうのはようするに楽曲の歌詞。MiniLyricsはその歌詞を読みこみ、foobar2000によるポッドキャスト再生に合わせて表示しているわけ。
MiniLyricsには大感謝。でも不満な点もある。うちの環境だけで起きている現象かもしれないけど、起動するたびに設定の一部がふっとんでしまう、しかも毎回毎回。
本来シェアウェアだけど、自分が使ってるのはレジスト不要なお試し版(期限なし)。ほんの少し使いづらいところがあっても我慢。
ネットラジオを聴いていたときのこと。
ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)がなんとも言えない、素敵な、哀愁ただよう曲を演奏していた。ライブ盤。どっかで聴いたことがある曲。
思い出した。Jazz Prophets だ。ドーハムが書いた曲。
Jazz Prophets といえば、ABC-Paramountに Jazz Prophets vol.1 というレコードがある。タイトルに "vol.1" と入ってるけど、実際には "vol.2" が発売されることがなかった地味な作品。
でも、ABC-Paramountレーベルの Jazz Prophets vol.1 はライブ盤ではない。
調べてみると、Blue Note レーベルの 'Round About Midnight at the Cafe Bohmia の未発表テイクとして Jazz Prophets がCDに収録されたといういきさつがあるようだ。
(LPの時代には未発表だったってこと)
ものすごく良い曲。なんでLP未収録だったんだろ。

でも、この曲。ドーハムのしょぼくれたトランペットじゃなく、別の楽器で聴いてみたい。
調べたところ、ドーハム以外がこの名曲をとりあげた形跡がない。
うーん、がっかり。でも、この Jazz Prophets によく似た曲をどっかで聴いたことがある。なんだっけ?
約1ケ月ほど、そのことを考えていた。
やっと思い出した。
ロレイン・ゲラー(Lorraine Geller)のレコードのA面1曲目だ。

この時代の女性ピアニストって、激しいスタイルっていうか、パーカッシブな奏法を好む人が多い。
ロレインはその中でもきわめてガンガン弾きまくるタイプ。もちろんバド・パウエル(Bud Powell)の影響を強く感じさせるスタイル。
A面の1曲目が、冒頭でのべたドーハムの Jazz Prophets に似た曲想の Clash By Night 。
これを聴いて感動しない人はジャズ・ファンではない。
A面からB面を通して聴いてみればわかるけど、つまらない演奏はひとつもない。
その中でも特にすばらしいのは、Clash By Night の他に、B面4曲目の Poinciana 。そして同じくB面3曲目の You And The Night And The Music (邦題は「あなたと夜と音楽と」)。
Poinciana ではベースとドラムがお休み。ピアノだけの演奏。
ソロ・ピアノってのは、しめっぽくて、あまり好きではないけれど、この演奏は、よくぞソロでやってくれた、と思う。この Poinciana は彼女が特に愛してやまなかった曲だそうで、だからこそソロでやったんだろうな。
You And The Night And The Music は下手なジャズメンにやらせると興醒めする難曲。それをロレインは「ガーンッ!」と力強くピアノを弾いた。「この曲はもう、ピアノでやるなら、こういう弾き方しかないだろう」と、うなるしかない。

ロレインのリーダー作品は実質的にこれ1枚しかない。
この吹き込みから4年後の1958年、ロレイン・ゲラーは白血病のため亡くなっている。享年28歳。
翌年、彼女を追悼して、オーネット・コールマン(Ornette Coleman)がContemporaryレーベルの作品 Tomorrow Is The Question で Lorraine という曲を書き、演奏している。
Googleで jango を I'm feeling lucky 検索すると、Jangoというネットラジオが一発で出てくるんだから、Jangoは日本以外では大人気なんだろう、きっと。Pandoraにかわるネットラジオとして日本でも人気が出そう。
(Pandoraは日本では普通の方法では聴けなくなってしまってから久しい)
まだアカウントつくってないけど、どうしようかな。

それとは対照的に、うーん、どうなんだろうね、MeeMixって。
MeeMixって、ボサノバとクラシックとジャズがからっきしダメなネットラジオなんだわ。
(ロックは充実してるのかな?)
一昨日(2007年12月23日)、ピアニストのオスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)さんが亡くなった。享年82歳。
この人は "main stream jazz" (本邦では「中間派」と呼ばれる)なんていうレッテル貼りの犠牲になってしまった一人かもしれない。
ジョン・コルトレーン、セシル・テイラーといった難解なジャズがもてはやされていた時代には、ピーターソンさんの「わかりやすい」ジャズを白い目で見る人が多かったとか。
その人気に反比例するかのごとく、ジャズの解説書というか歴史を詳述した本でも、彼の扱いはひどいものだ。
そのせいで私なんかも、
ピーターソン = 中身が薄いピアノ
→ 今聴く必要はない
→ まぁ、そのうち聴いてみるか、We Get Requests とかw
という道を歩んでしまった。

というわけで、あなたのピアノにじっくり耳を傾けたことはないのですが、1枚だけ聴きほれてしまったレコードがあります。
あなたの良き理解者であった Norman Granz 氏がPabloレーベルで制作した傑作ですね。
ここで共演している Milt Jackson, Joe Pass, Toots Thielemans, Louis Bellson, Niels Pedersen もまたあなたの良き理解者だったと思います。
ひたすらスイングするピアノ。熱狂する聴衆。すばらしいです。

上不三雄さんのMarshmallowレーベルが限定復刻したLPレコード。
自分は「限定」ということばにどうも弱い。限定品なんだから、中身もいいに決まってる。限定品なんだから、早く買わないと売り切れてしまい、プレミア価格になって中古市場に出てくる … そんな思いにとらわれてしまう。

実際聴いてみて、どうだったか。
中身(演奏)はまずまず。歴史的な記録であることは間違いない。リズム・セクションはあの "Overseas" の面々なんだから。
でもね、音というか、音質が良くない。この盤は、ニューヨークのクラブ「カフェ・ボヘミア」でのライブ演奏をドイツのラジオ局が収録したもの。そのせいかどうか、ラジオの音みたい。それも、FMじゃなくてAMのほう。「中音域に集中した音」と言えば、想像してもらえると思う。
せっかく買ったんだから、たまに取り出して聴く。
けど、うーん、こんなはずじゃなかった。納得できないまま、レコードをジャケットにしまう。そんなことの繰り返し。
下の写真はジャケットのライナー(裏表紙)。Jay Jay Johnson, Bobby Jasper, Tommy Flanagan, Wilbur little, Elvin Jones という豪華なメンバーが、スウェーデンはストックホルムの夏の野外コンサートに出演したときのひとコマ。
アメリカからやって来たジャズメンの演奏にストックホルム市民が熱心に聴き入っている。その数、少なく見積もっても数千人。

時は1957年。本盤がニューヨークで収録されたときと同じ年であり、フラナガン、リトル、エルビンの3名がモダン・ジャズの最高傑作10枚のうちの1枚として数えられるであろう "Overseas" をMetronomeレーベルに吹き込んだ年でもある。
件名 : 感謝の訪問
私のブログを、訪問し、非常に郵便で感謝するありがとう。
言語は私達、ないそれに音楽分かれる
URL : http://radionuna.blogspot
上記は先日のエントリに寄せられた非公開コメント。コメントをくださった人の名前は Remusさん。「Remus」は全角。
先日のエントリというのは「Radio Nuna でおしゃれな音楽を」。
このエントリの中で Radio Nuna という音楽Webサイトを紹介したもんだから、そこの Web Master らしき人からお礼をいただいた、と解釈すべきか。

ほいでもって、変てこりんな日本語はともかく、なんで非公開コメントなんだ? 不思議。アフィリエイトが目的でもないし、危ないサイトに誘導しようとする意思も読み取れない。
結論(推論)。
というわけで、非公開コメントだけれど、あえて公開させてもらう。公開しちゃまずい内容でもないしね。
といっても、Remusさんにご挨拶しようにも、Radio Nuna にコメント欄がないし、困った。Above all, I know Spanish not at all!
とりあえず、
Remus, gracias por visitarnos.
Your site is very cool and giving me good music.
こんな地味なトランペッターのスレが立つというのが全く信じられないけど、ROMっていているうちに、なんとなく彼のラッパを聴きたくなってきた。
これはコンテ・カンドリの名義としては初めての作品。ニューヨークはマンハッタンに本拠地を置く Bethlehem Records にとっても西海岸での録音はこれが初めて。"Sincerely, Conti" っていうタイトルだけど、一般的には "Conti" じゃなくて、"Conte"。「コンティ」のほうが原音に近いのかもしれない。
西海岸の「ウェストコースト・ジャズ」なるものが全米の注目を集めていたころ、Bethlehem Records はロスアンジェルスにも拠点をつくり、当地の無名なジャズメンの吹込みを精力的におこなっていた。無名なジャズメンということは、それまで1枚のレコードもつくったことがない新人が多かったわけで、カンドリもまたその一人だった。(彼の場合、無名という表現が適当ではないけれど)

で、ひさしぶりにこのレコードをターンテーブルに乗せ、針を落としてみたんだけど、うーん、古い感じのラッパですね。モダン以前というか。
ラッパの音色と演奏スタイルはモダンで、初リーダー作品らしく初々しいんだけど、なぜか古臭さを感じてしまう。
マックス・ベネット(Max Bennett)のベースが大音量を発しているのが聴きものか。
「コンテ・カンドリ、いいなぁ」と思った盤が1枚ある。
スタン・ゲッツ(Stan Getz)名義の "West Coast Jazz" 。有名なVerve盤。ここで聴ける彼のトランペットがけっこう好きで、その後いろんなレコードで彼を聴いてみたけど、私との相性はあまりよくない。嫌いではないんだけど。
2ちゃんねるで彼のスレッドが立つっていうことは、それなりにファンがいるんだろう。
1950年代なかばのBethlehemといったら、なんといってもジャケット・カバーのデザイン。おなじみバート・ゴールドブラット(Burt Goldblatt)の手になるもの。
中身(音楽)よりも、こっちのほうに愛着があったりする。

ツェッペリン19年ぶり再結成コンサート
2007年12月12日(水)09:4270年代を代表する英ロックバンド、レッド・ツェッペリンが10日、ロンドンの02アリーナで約19年ぶりの再結成コンサートを開催した。本格的な公演は約27年ぶり。結成メンバーのロバート・プラント(59)ジミー・ペイジ(63)ジョン・ポール・ジョーンズ(61)に、ドラマーの故ジョン・ボーナムの息子ジェイソン(41)を加えた4人が約2時間のステージを展開。日本からERIKA(沢尻エリカ=21)も駆け付け、伝説の夜の再現を見届けた。
【ツェッペリン19年ぶり再結成コンサート(日刊スポーツ) - goo ニュース】
うーむ、ドラムの故ジョン・ボーナム(John Bonham)の息子でさえ、すでに41歳ですか …
沢尻エリカが「影響を受けたアーティストはツェッペリンただ1組」という話は嘘くさい。
こちらは Kashmir.
ツェッペリンの音楽聴いてると、ヘビメタとハードロックは似てるけど、違うものなんだ、ということがよくわかる。
そして、英国と米国のロックがものすごく違うってことも。